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明治大学広報
第620号(2010年6月1日発行)
ラオス・ブアソーン首相が講演
ラオスとのグローバルな連携推進に弾み
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 明治大学は2010年5月21日、ラオス人民共和国のブアソーン・ブッパーヴァン首相を講師に招き、駿河台校舎リバティホールにて特別講演会を実施しました。

 これはブアソーン首相が、第16回国際交流会議「アジアの未来」(日本経済新聞社主催)などへ参加のため、来日したことを機に実現したものです。当日は、首相はじめ官房長官、外務副大臣ら関係者一行が本学を訪れました。

 長堀守弘理事長らとの懇談後、講演会に臨んだブアソーン首相は、「ラオスの持続可能な発展と日本への期待」と題して講演。会場につめかけた450人以上の明大生や教職員らが、その言葉に耳を傾けました。

 ブアソーン首相は、「永年の伝統を誇り、世界的にも有名な明治大学で講演できて光栄である」とした上で、まずラオスの地理的・地勢的条件を紹介。続いて、いまなお戦災の影響にあえぐラオス社会の現状に触れつつ、後発開発途上国からの脱却、外資によらない天然資源の開発と運用、地域と社会の発展に密接に連動した開発などの政策目標を紹介しました。

 これらの実現の基盤として、エネルギー開発や安定供給の実現、メコン川流域諸国との交通インフラ整備の必要性を説き、その推進を担う高等教育の発展と人材育成に関わる支援・協力を引き続き呼びかけました。

 講演に参加した学生からは、「イスラム文化を研究しています。ラオスとは多くの少数民族が共存しているところが共通しているので、信仰の問題など、憲法のもと少数民族間の平等がどのように守られているのか興味をひかれました」(女子・政治経済学部4年)など、本講演をきっかけにラオスへの関心の高まりがうかがえました。

 明治大学とラオスとは、これまでもラオス外相や教育相など要人が本学を訪問したほか、JICA(国際協力機構)の依頼にもとづき、ラオス国立大学への工学部情報通信分野強化支援,図書館運営管理・情報整備支援,学部運営指導のための教職員累次派遣など、1998年より親密な学術国際交流が行われています。
 また、2010年は日本・ラオス外交関係樹立55周年でもあり、今回のブアソーン首相の訪問をきっかけに、本学とラオスとの交流関係が一層深まることが期待されます。

 ブアソーン・ブッパーヴァン氏は、1954年ラオス南部サラワン県生まれの55歳。旧ソ連社会科学アカデミーを卒業し、政治学の学士号を取得。1975年、チャンパサック県官房職員奉職を皮切りに、同国の常任副首相や首相府付副大臣などの政府要職ならびに政治局員や中央委員などの党要職を歴任後、2006年にラオス首相就任。現在に至っています。



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ブアソーン・ブッパーヴァン首相


学生たちへ講演を行うブアソーン首相


長堀理事長ら大学関係者とも親しく懇談

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