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明治大学広報
第620号(2010年6月1日発行)
就任所感
「心の相談と臨床心理士養成に向けて」
心理臨床センター長 高良 聖
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 明治大学心理臨床センターは、地域に開かれた心理相談機関として、2004年にアカデミーコモンの7階に開設されました。また、相談活動と同時に大学院臨床心理学専修の学生の教育研修機関としてその役割を担っており、2007年3月に第1期卒業生を輩出して以来、毎年心の専門家としての臨床心理士がここから誕生しています。そして現在28人の有資格者を見るまでになりました。

 2008年度の相談実績を顧みると、来談件数279件、そのうち新規来談者は138件です。来談する方々の年齢ですが、10代から60代まで幅広い年齢層の相談を受けており、その来談経路は、精神科クリニックや内科医院からの紹介ケース、ホームページや雑誌広告といった広報活動によって来談したケース、学内関係者や知人からの紹介ケースなどさまざまです。この事実は、確実に当センターの存在が、地域の方々に知られてきたことのひとつの証であると言えましょう。

 教育活動では、大学院生への臨床心理実習として、インテイク面接、心理査定、心理相談を実際に行っており、研修相談員として実践を踏みながら、心の専門家としての技術を磨いています。そして、私たち教員は、彼らのスーパーバイザーとしての役割を担い、効率的かつ安全な臨床活動が行われるように支援しているところです。

 私は、この4月から、初代センター長の弘中正美教授の後任として重責を任されましたが、当センターにおける高度な相談活動と、きめ細かな研修活動を両立させながら、真摯にその歩みを刻んでいく所存です。未だ発展途上ではありますが、いつしか、「臨床の明治!」と呼ばれることを願って、いや、その日が来るのは決して遠くはないことを秘かに確信しつつ、今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします。そして、何か心のことでお悩みがありましたら、迷うことなく当センターにご連絡ください。

 (文学部教授)



心理臨床センター

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