各キャンパスでのオリエンテーションも終わり、各学部においては履修登録手続きも終了し、キャンパス内は落ち着きを取り戻しつつあります。一方、重要なステークホルダーである全国の父母会および校友会との交流のための活動が開始されています。そんな中、２００９年度決算は、各関連部署の協力を得、さらには約１カ月半にわたる１１名の公認会計士による監査を終え、まとめあげられました。そして本紙掲載のとおり、５月２７日の評議員会で承認され成立いたしました。

　本決算においては、企業会計に準じたリース取引およびソフトウェアの資産計上など今までの学校法人会計にはなかった新しい処理も加わりました。詳細な決算額等については、掲載記事をご参照いただければと思いますが、消費収支バランスについて一言だけ申し述べたいと思います。

　本決算の当年度消費支出超過額は約２９億円、累積では翌年度繰越消費支出超過額約３２０億円となります。これは支出超過イコール赤字という構図ではなく、主な内容として黒川新農場、和泉新図書館、生田第２校舎Ｄ館、中野キャンパス、駿河台Ｃ地区整備等の教育研究の充実向上のための施設整備資金として準備する第２号基本金と奨学金等の第３号基本金の積立によるものです。全体の財政状況は厳しいものの、２０１１年１１月に到来する１３０周年記念事業の一環として行うこの３年間での校地の取得と各積立など、近い将来に向けた先行的な投資であることをご理解いただければと存じます。



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