宮城県女川町立第1中学校の生徒と引率の教員が7月1日、明治大学出身の弁護士・布施辰治について学習するため、駿河台キャンパス明治大学史資料センターを訪れた。同センターは、「人権派弁護士研究会」を組織し、布施らを対象とした研究活動を進めており、女川町の中学生の訪問受け入れは、2007年、2009年に続いて3度目となる。 布施は女川町に隣接する石巻市出身で、1902年に明治大学の前身・明治法律学校を卒業した。その墓碑銘には「生きべくんば民衆とともに、死すべくんば民衆のために」と刻まれているように、社会的な「弱者」のために尽力した弁護士であった。 学習会は、村上一博法学部教授、中村正也同センター研究調査員が布施の業績や思想について講義をし、生徒からの質問などに応えた。最後に、本学創立者の一人である宮城浩蔵の胸像前で記念撮影を行い、短いながらも充実した時間となった。 同センターでは、これまでの布施研究の成果を2010年末までに『布施辰治研究』(仮)として刊行を予定している。 (大学史資料センター) 明治大学史資料センター 前のページに戻る