16世紀に活躍したピーテル・ブリューゲルの版画の魅力を紹介する「ベルギー王立図書館所蔵 ブリューゲル版画の世界」展(協賛=明治大学、監修=森洋子明治大学名誉教授)の開会式が7月16日、東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで行われた。 ブリューゲルの版画が大規模に日本で紹介されるのは21年ぶり。世界初の展覧会構成として、76点のブリューゲル全版画と、74点の同時代、次世代のフランドル画家たちの作品、計150点がテーマ別に対峙して展示されている。 オープニングを祝し、東急文化村の渡辺惇社長、読売新聞東京本社の神田俊甫常務、在日ベルギー王国大使館のヨハン・マリクー特命全権大使、ベルギー王立図書館のパトリック・ルフェーヴル館長、同図書館のワウテル・ブラック版画室長、監修の森洋子明大名誉教授、明大経営企画部長の大野友和がテープカットを行った(写真)。 森名誉教授はあいさつで展覧会の見どころを紹介し、「ブリューゲルの偉大さを再発見して欲しい」と話した。 ベルギー王立図書館のパトリック・ルフェーヴル館長は、すばらしい作品を日本で披露できることに謝意を表した上で、「今回の展示はルネッサンス期の最もすばらしい画となっている。線の使い方、影や光など緻密な仕事を好んだブリューゲルのペンさばきからは、リアリズム、軽やかさ、バランス、独創性、ユーモア、創造性が感じられる。テーマもさまざまで脳を刺激する」とその魅力を語った。 ベルギー王立図書館所蔵ブリューゲル版画の世界 ▼会期 8月29日(日)まで。無休。 ▼開催時間 10時〜19時(毎週金・土曜日は21時まで)。入館は閉館30分前まで。 ▼会場 Bunkamuraザ・ミュージアム(東京・渋谷) ▼主催 Bunkamura、読売新聞社 ▼後援 ベルギー大使館 ▼協賛 明治大学 ▼入館料 一般1400円、大学・高校生1000円、中学・小学生700円 ▼問い合わせ Bunkamura ザ・ミュージアム(電話03─3477─9413) ベルギー王立図書館所蔵ブリューゲル版画の世界 前のページに戻る