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明治大学広報
第624号(2010年10月1日発行)
「先端数理科学研究科 現象数理学専攻
博士前期・後期課程の開設に寄せて」

先端数理科学研究科長予定者・
グローバルCOEプログラム拠点リーダー
三村 昌泰
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  我々は、不安定な金融市場、地球環境変動予測、自然災害の予知、疫病の伝染経路解明等解決すべき多くの課題を抱えています。実験、観測技術の急激な発展により、精緻で大量のデータ収集が可能となり、その原因となる要素の正体が徐々にわかってきましたが、同時にデータの膨大さ、要素間の複雑な絡みが問題の解明を難しくしていることも明らかになってきました。

  その「絡み」を理解するためには、細分化された学術分野を融合する数理科学の貢献が強く求められていることから、2007年本学の研究・知財戦略機構において「社会に貢献する数理科学」を設置目標とする先端数理科学インスティテュート(MIMS)が開設されました。

  現在、MIMSは、グローバルCOEプログラム「現象数理学の形成と発展」を展開する中で、数学と社会・自然現象の間の掛け橋である「現象数理学」の国際的拠点を目指すと共に、世界をリードする創造的な人材育成を行っています。

 先端数理科学研究科現象数理学専攻は、同プログラムの理念を継承すると共に先端数理科学の大学院教育組織の確立のために誕生しました。

 本専攻は社会とのかかわりを重視した現象数理学を実践することにより、複雑化する21世紀社会において本質を見抜く能力と数理科学的技術そして自然、社会、生物などとのインターフェイスとなって数学と諸科学の掛け橋を構築する力を持ち、新しい時代を切り拓き、世界で活躍する人材を社会に送り出したいと願っています。

(理工学部教授)



先端数理科学研究科

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