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明治大学広報
第626号(2010年12月1日発行)
国連アカデミック・インパクト
NY国連本部での公式発足式典に参加
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 明治大学は11月18日、19日の両日、米国ニューヨークの国連本部で行われたアカデミック・インパクト(AI)の公式発足式典に参加した。AIは国連が定める「人権」、「識字能力」、「持続可能性」、「紛争解決」の4つの分野における普遍的な10原則について積極的にサポートする活動で、11月18日現在で世界90カ国・493大学(機関含む)が参加を表明している。

 ニューヨークの国連本部で開催された式典には、日本で参加表明をしている7大学のうち、明治大学を含む6大学(ほか九州大学、中央大学、大阪商業大学、関西学院大学、桜美林大学)の学長および副学長が出席した。

 明治大学からは針谷敏夫副学長(総合政策担当)、川島高峰情報コミュニケーション学部准教授をはじめ大学関係者が出席。明治大学構内に事務所を構える国際人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)」と連携した人権問題への取り組みや、生田キャンパスにおける平和教育登戸研究所資料館の開設など、明治大学が取り組む5つの活動を紹介した。

 式典は潘基文(パン・ギムン)国際連合事務総長のあいさつに続き、2日間わたって活発な議論が行われ、参加機関のネットワークを築いて共同研究を進めるために中心となる大学(ハブ大学)を選出することや、専用データベース構築などが話し合われた。また、学生の積極的な参加を促すためIT技術を活用した取り組みなども提案された。

 2日目には、国連日本政府代表部の兒玉和夫特命全権大使主催の昼食会が開催され、日本からの参加大学関係者が一同に会した。席上で大使は、AI参加への謝辞を述べるとともに、「全面的な協力を約束する」と期待を込めた。今後明治大学はAIへの参加を通して、地球規模の課題解決を積極的に先導していく。

HRW本部を表敬訪問 NY紫紺会と交流

 明治大学関係者一行は式典前日の17日、駿河台キャンパスアカデミーコモンに東京オフィスを構えるHRWの本部(エンパイアーステートビル)を表敬訪問。明治大学の人権に関する取り組みや、AI参加への経緯を紹介した。HRW側からは、日本における明治大学の協力に感謝の言葉が述べられ、さらなる連携協力関係の構築を確認しあった。

 夕刻からは、中村義幸校友会副会長(明治大学理事・情報コミュニケーション学部教授)も合流して、ニューヨーク紫紺会との交流の場が設けられた。針谷副学長から、AI参加や明治大学の近況について報告を行い、母校へのさらなる支援と協力を呼びかけると、NY紫紺会員からも賛同の声が上がり濃密かつ有意義な懇親へと発展した。

 HRWは世界80カ国の人権状況を監視しており、問題があればそれらを公表、圧力をかけるなどで解決に導く国際人権団体で、人道支援を行うNGOというよりもシンクタンクに近い。職員数は300人、年間予算4800万ドル(約40億円)で、本部は家賃が安いという理由でエンパイアーステートビル内に置かれている。職員は法律家、地域研究者、ジャーナリストなど、専門家集団として知られている。




「国連アカデミック・インパクト 国連事務総長との初会合に参加」(明治大学広報第623号)

「ヒューマン・ライツ・ウォッチ代表が学長を表敬訪問 アカデミーコモンへ東京オフィスが入居」(明治大学広報第608号)

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針谷副学長(右)と川島准教授


期待を述べる兒玉大使
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