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明治大学広報
第626号(2010年12月1日発行)
国際日本学部:北京大でガンダム講座
富野監督自らがアニメ情熱教室
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 明治大学国際日本学部は11月23日、中国の最高学府として知られる北京大学において、出張講座「日本マンガ・アニメ文化先端講座」の第2回を実施した。

 本講座は、「クール・ジャパン」として世界に知られる日本のサブカルチャーを紹介すべく国際日本学部と北京大学外国語学院日本言語文化学部が共催し、本年5月に行われた初回講座に続くもの(本紙第621号既報)。講師には『機動戦士ガンダム』などを手がけた富野由悠季監督を招き、「アニメは第八芸術たりえるか」をテーマに行われた。

 会場には北京大学のみならず清華大学・人民大学などからも聴講学生が詰めかけ、立ち見を含む600人以上が富野監督の講義に熱心に耳を傾けた。プログラムは、北京大学の学生らが作成した機動戦士ガンダムへのオマージュ動画の上演で始まった。国際日本学部の藤本由香里准教授によるプロフィール紹介を経て富野監督の講義に移ると、会場はさらなる熱気に包まれた。

 富野監督は「地球上で人だけがドラマを作ることができる」とし、自らの現場体験を交えてガンダム成功の理由を紹介。アニメの持つ表現力とあわせて、「観客は人であること」「異質を尊ぶこと」を忘れてはならないと説き、30年後も生き残る作品を生み出すための心がまえなどを熱く講義した。

 講義後、国際日本学部の森川嘉一郎准教授が、同作品が提示した新しいヒーロー像について解説。ギリシャ神話をも引用した魅力的なプレゼンテーションで会場を大いに沸かせた。引き続き、質疑応答でガンダム35周年に向けた抱負を尋ねられた富野監督は、「今度は等身大のシャア専用ザクを作ってジャンプさせたいね」と愛好家の共通言語で会場の笑いを誘った。情熱あふれる中にも和気あいあいとした本講座は、大盛況のうちに終了となった。

 アニメ『機動戦士ガンダム』は1979年にテレビ放映を開始した国民的ロボットアニメ。その後も続編が制作され、昨年30周年を迎えるなど、子どもから大人まで幅広い年代に支持されている。日本のみならず世界的な評価も高く、今回は中国における同作品の人気の高さが改めて浮き彫りとなる形となった。

 なお講座に先立ち、北京大学の程朝翔外国語学院院長、在中国日本国大使館の山田重夫公使がそれぞれあいさつに立ち、第2回講座の開催を歓迎するとともに、今後も本講座を通した活発な文化交流に強い期待を表明。「日本マンガ・アニメ文化先端講座」は今後も継続的に実施される予定で、日本のマンガ・アニメ文化に対する理解を深めるとともに、明治大学と北京大学との学術・文化交流を一層推進することが期待されている。



「北京大学で初の出張講座 国際日本学部:日本が世界に誇るマンガやアニメを紹介」(明治大学広報第621号)

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壇上で熱く語る富野監督
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