明治大学
English Korea Chinese Chinese 交通アクセス お問い合わせ サイトマップ
明治大学TOP > 明治大学広報 > 第627号(2011年1月1日発行)
明治大学広報
第627号(2011年1月1日発行)
高麗大学校(韓国)
李基秀総長に明治大学名誉博士学位を贈呈
明治大学広報TOPへ
 明治大学は2010年12月14日、大韓民国・高麗大学校の李基秀(イ・ギス)総長に明治大学名誉博士学位を贈呈した。同学位は「学問・芸術その他人類のため、顕著な貢献をした者」に贈られる。今回の贈呈は同年4月のナジブ・ラザク氏(マレーシア第6代首相)に続き26人目となる。

 李総長は1945年慶尚南道河東郡生まれの64歳。1969年高麗大学校法科大学卒業、1972年国立ソウル大学校修士課程修了。高麗大学校博士課程を経て1983年ドイツ・テュービンゲン大学で法学博士学位を取得。1984年に高麗大学校法科大学教授に就任。教育研究活動にまい進する中、商法学者として多くの著書論文を執筆。学外においても、大韓民国内の高等教育にかかる様々な委員会や世界的な学会・研究会の要職も歴任している。国内のみならず、米ハーバード大ロースクールで交換教授を務めるなど国際的にも顕著に活躍。2008年高麗大学校総長就任後も、同大学校の国際化進展を自ら先導し、世界のトップスクールとしての地位確立に貢献している。

 贈呈式は両校の役員・役職者らが多数参列のもと、駿河台キャンパス岸本辰雄記念ホールで挙行された(写真)。

 納谷廣美学長は顕彰にあたり、「国家を超えた地球市民的な考えが求められる時代を迎える中、世界各国の高等教育機関の学術交流の進展に寄与した李総長へ名誉博士学位を贈呈できることは、本学にとってこの上ない名誉。明治大学が世界に発信する大学として、より国際的に魅力ある教育研究を展開する上でも大きな意義を持つ」と述べると同時に、長年にわたり培ってきた両校の連帯関係が一層強化され、さらに日韓両国の親善に寄与することを祈念した。

 続いて長堀守弘理事長が祝辞を述べ、「東アジア経済圏で教育・学術・文化面で相互に交流を図ることが大切」とした上で「フロンティア・スピリットは永遠」と高麗大の建学の理念を引用し、今回の名誉博士学位贈呈がその記念すべき第一歩となると、李総長夫妻はじめ関係各位の来校に、改めて感謝と歓迎の意を表した。

 これらを受けて答辞に立った李総長は、受章の喜びとともに、日本人として初めて韓国政府から建国勲章を受けた布施辰治弁護士など、明治大学が韓国人の記憶にも刻まれる多くの傑出した人材を輩出してきたことを称えた。また「創立105周年になる高麗大は、知性・野生・感性をバランス良く備える民族のグローバルリーダーを育成している」と紹介し、明治大学とともに、今後の世界を担う世界市民を育成するべく、さらなる連携と協力体制の強化を誓った。

 明治大学と高麗大は1995年に大学間交流協定を締結。以来、学術・研究交流や学生間文化活動、交換留学が活発に行われている。さらにスポーツ活動交流においては、協定締結以前の1968年から両校体育会バスケットボール部の間で定期戦を開催し、昨年6月には第40回目を迎えるなど、長い交流の歴史と実績を持つ。

 来日記念特別講義

 式典前日の12月13日には、来日を記念して李総長による特別講義「グローバル化時代の法律家の役割」が法科大学院で行われた。李総長は急速にグローバル化が進む今日の法律家の役割について、国際的法律家としての観点から講義した。



前のページに戻る


ページ先頭へ

© Meiji University,All rights reserved.