明大生が書評を競う「第1回明治大学図書館書評コンテスト」の表彰式が2月1日、駿河台キャンパス中央図書館で行われた(写真)。 表彰されたのは最優秀賞川島かつ江さんほか各賞受賞者8人(別掲)。受賞者らは吉田正彦図書館長から一人ひとり表彰状と副賞を受け取った。 受賞者を代表して川島さんがあいさつに立ち、「受賞は励みになりありがたい。コンテストが本を愛する人を励ますイベントとして今後も盛り上がってくれたら」と喜びと期待を語った。川島さんは社会人生活を経て現在文学部1年に在籍している。 本コンテストは学生がより一層読書に興味を持ち、積極的に図書館を活用することを促そうと企画されたもので、対象は学部生と院生。応募者は明治大学図書館所蔵の本を1冊選び、800字以上1200字以内で書評した。募集期間中には3キャンパスで各2回書評講座も開催され、合計60人が受講した。最終的に27編の応募があり、図書館司書ら10人による予備審査を経た作品について本審査を実施し、図書館長以下9人による審査員がポイント制の採点と協議の結果、8人の受賞が決定した。 記念すべき第1回目の開催にあたり吉田館長は「少ない応募ながらも高品質な作品がそろった」と評価。選考に際しては、「読んだ大学生が『自分も読んでみたくなるかどうか』を審査基準にした」とした。今後については、「今回は文学作品が圧倒的に多かったが、『対象は明治大学図書館の蔵書』。応募がより広範な分野にわたるよう、次回以降の課題にしたい」と語り、コンテストのさらなる発展に期待を寄せた。 第1回書評コンテスト受賞者名・書評作品名(作者名) 最優秀賞 川島 かつ江(文1) 風流江戸雀(杉浦日向子) 優秀賞 根本 真弥(法科院1) ボッコちゃん(星新一) 河合 亜子(文4) 悼む人(天童荒太) 特別賞 (紀伊國屋書店賞) 正月 瑛(文3) 変身(カフカ) 特別賞(三省堂書店賞) 吉田 辰夫(文3) 夏の庭:The friends(湯本香樹実) 特別賞(丸善株式会社賞) 大洞 敦史(理工研M1) 愛の試み(福永武彦) 佳作 宋 済勲(理工研M1) ローマ盛衰原因論(モンテスキュー) 清水 勇樹(情コミ4) 家族という絆が断たれるとき(芹沢俊介) 図書館 前のページに戻る