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植物工場基盤技術研究センター竣工

関係者が最新の設備を見学し、今後の発展に期待を寄せた

学校法人明治大学は3月28日、植物工場基盤技術研究センターの竣工式を生田キャンパスで執り行った。

神事ののちに催された同センターの見学会では、植物工場室の栽培システム、培養室、発電管理システムなどの最新設備を役員・役職者はじめ関係者が見学。食の安全・安心と安定供給の確保により、都心部での「地産地消」確立を目指す植物工場のコンセプトについて説明を受けるとともに、今後、その基盤技術の研究を行う同センターの発展に一様に期待を寄せた。

続いて竣工披露宴が生田キャンパス食堂館で行われ、長堀守弘理事長、納谷廣美学長が竣工を祝してあいさつに立った。長堀理事長は、「創立130周年を迎えた節目の年に、『工場で植物を作る』という未来志向の取り組みが始まる。センターの竣工により、本学のますますの教育・研究の質向上を期待したい」と述べた。納谷学長は、「これから植物工場実用化に向けた基盤作りのための研究がスタートする」とし、本センター設置の背景を紹介。「中心的に運用を担う農学部も待望の竣工となったが、大学としても大きな期待を寄せている。世界の食糧問題解決に向け、今後の研究にまい進してほしい」と期待をあらわにした。

同センターは鉄骨造地上2階建てで、延床面積は約408平方メートル。施設内に滅菌可能な空調システムと高機能放電管による照明システム、培養液の殺菌・浄化が可能な溶液再在システムに加え、品質評価のための分析室や人材育成のための研修室等を備える。また、工場が必要とするエキルギーは太陽光や本学開発の風力発電装置も使用し、廃液を出さない資源循環型かつゼロエミッション型の運用を目指す。