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《入学生特集》 宣誓 新入生代表 理工学部 物理学科 米山 将基

春の陽が暖かく降り注ぐ、希望に満ち溢れる季節になりました。

先日、東北地方太平洋沖にて発生したマグニチュード9.0の未曾有の大地震にてお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。また、被災して今もなお避難所生活をしている方々には一刻も早く震災前の生活に戻られることを心よりお祈り申し上げます。

この度、入学式の中止により、私たちの晴れ姿を学長先生はじめ、諸先生方、ならびにご来賓の方々にお見せできず残念に思います。しかし、今のこの状況下で大学に入学し、大学生活を送れることはとても幸せなことだと思います。この4年間を明大生としてどのように過ごしていくかが、私たちにとって重要なことです。

今日、私たちはアメリカ発の世界同時不況の中にいます。日本でも雇用問題など様々な問題があり、いまだ立ち直る兆しが見えない状況です。そんな中で今回の大地震が起こり、未曾有の被害が発生し、二次災害として福島第一原発の放射能漏れ事故が発生しています。この原発事故は、慢性的な電力不足の原因となり、一時的な工場施設の停止など生産・物流をはじめとする様々な経済分野の停滞を誘発しています。

しかし、このような時代だからこそ、この逆境を乗り越え、新しい未来を創造していく人材が必要です。そのためにはこれまでの固定概念にとらわれない考え方や、創造性溢れる『個』が必要と思います。

明治大学は建学の精神をもとに「『個』を強くする大学」のスローガンを掲げ、様々な分野に数々の素晴らしい人材を送り出しています。このような環境の下で、偉大な先輩を目標とし、これから出会う数々の仲間達と、互いに刺激しあい、切磋琢磨していき、この激動の時代を渡っていける人材に成長していけるようにこれからの4年間精進していきます。

最後になりますが、諸先生方、先輩方には、これからの4年間、温かいご指導、ご鞭撻のほどをよろしくお願いします。

私たち新入生一同は、伝統と歴史のある明治大学の学生としての責任と自覚をもって、その名に恥じぬよう実りある学生生活を送ることを誓い、宣誓の言葉といたします。

※新入生代表の宣誓を全文掲載