《論壇》 「東日本大震災の ピンチをチャンスに」 監事 兒玉圭司

このたびの東日本大震災により被害を受けられたすべての方々に心からお見舞い申し上げます。福島原発事故も世界レベルの極めて深刻な状況ですが、本号を手にされる頃、どのようになっているのか、避難対象地域の人々のことを思うと気が気でなりません。

明治大学では、震災後直ちに、義援金の募集やボランティア活動についての相談や、被災者に対する援助など、あらゆる面で対応すべく活動しております。この震災の一週間前の3月5日に開催した、卓球部の80周年記念パーティで、乾杯の挨拶をしていただいた関東学連の甘竹会長は、㈱アマタケを経営し、岩手県の大船渡に本社工場農場を有し、「南部どり」というブランド名で、日本でも有数の鶏肉や卵のメーカーとして知られています。甘竹氏本人も、社員の人達と共に、津波に追いかけられながら懸命に逃げて、辛うじて命は助かったそうです。しかし、800名の社員の内、10名の方々が命を失い、また、家族の方々は、甘竹夫人のご両親や親戚を含めて、何百人の方々が亡くなられたり、現在でも行方不明とのこと、ご心痛は如何ばかりかと、胸がつぶれる思いです。私が経営しているスヴェンソンでも、盛岡、仙台、水戸スタジオの3店舗はかなりのダメージを受け、スタッフやその家族も被災いたしました。社員の無事は確認されましたが、数名の社員の親族が亡くなられたという悲しい知らせを受けました。

韓国の親しい友人(前韓国卓協会長)から、「やっと連絡が取れて、安心した。日本も大変でしょうから、家族共々ソウルへいらっしゃい。何カ月でも、何年でも、私が面倒をみますから」「日本人の他人への思いやりと国民意識に、世界が感嘆している。日本人の品格に、韓国も見習わなければいけない…と、韓国のメディアは報道している」と連絡をくれました。また、ドイツや中国の友人からも、「困ることがありましたら、遠慮なく連絡ください。我々は全力を尽くして、皆様と貴社を助けます。」とメールをいただきました。
人との絆の有難さを、改めて実感いたしました。

被災者のみなさま、どうか希望を持ち続けて下さい。笑顔を忘れないで下さい。自分が笑顔になれば、相手も自然と笑顔になり、その笑顔で自分も元気になってきます。日本中、世界中の人々が、みなさまを、日本という国を応援してくれています。「プラスのことを考えると、プラスの出来事が起きます」脳がポジティブな状態にある時は、脳内ホルモンのドーパミンが分泌され、さらにその喜びを持続させようとして、脳全体が活性化します。ポジティブな思考には、脳の質さえ変えてしまう力があります。私たちの「心=脳」を支配できるのは、自分自身だけです。自分の思考が、自分の人生を創っているのです。我々は、宇宙の神から「思いを実現する無限の才能」を授かっています。それを活かすことは、むしろ義務であるといえます。脳は複雑なようで、単純なもの。脳は騙されやすく、洗脳されやすいといわれています。脳の主は、自分しかいないのです。日本の国民は、本当に素晴らしいです。古い伝統と教訓を守って、それを実践することの出来る、世界で唯一の民族です。世界中から尊敬され、畏敬の念を持って注目されている我々は、これからも誇りと自信を持って、日本の再起に向け、また明治大学の健全な発展のため、ピンチをチャンスに変えて、一丸となって努力していきましょう。

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