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商学部 シャネル社長が教壇に 明大生にファッション・ビジネスを教授



商学部のファッション・ビジネス特別講演シリーズの第1回講演会が5月11日、駿河台キャンパスリバティタワーで開かれ、高級ブランドとして知られるシャネル株式会社代表取締役社長のリシャール・コラス氏が講演を行った。

新時代を切り拓く人材を育成すべく、大学創立130周年を機に「ファッション・ビジネス」を新たな教育・研究の重点領域に加えた商学部は、今年度コラス氏を特別招聘教授に迎え、特別講演シリーズを企画した。

この日のテーマは「ルクス(LUXE)」について。コラス氏は数々の事例紹介や学生との意見交換を重ねながら、「高級ブランド」に不可欠な要素「ルクス」「ラグジュアリー」について説明した。

コラス氏は在日30余年の日本通で、日本語の小説も多数執筆するなど文化面でも豊かな才能の持ち主として知られている。温かみとユーモアに溢れた語り口調ながらも、永年ファッション業界の第一線でブランドを守続ける厳しさを知るコラス氏の話に学生たちはぐんぐん引き込まれ、教室内は次第に白熱。講演の最後には、学生からの活発な質疑がいつまでも続いた。

講演を終えたコラス氏に話を聞くと「みんな、目が光っていた!」と学生たちの熱心な様子に嬉しい驚きの声を上げ、「日本人は反応が少なく話しにくい、という印象がありますが、反応良く聞いてくれ楽しく講義ができた。男子学生の多さも印象的だった」と顔をほころばせていた。

商学部のみならず明治大学全学部生に開かれた本講演。教室は満員となる大盛況で、学生の関心の高さを物語っていた。

学生に感想を聞くと、「ブランディングに関心がある。ブランドで成り立つ企業の社長からブランディングに一番肝心なエッセンスを直接聞ける貴重な機会だった」(商学部男子)

「敬愛するブランド、シャネルの社長の話が聞ける絶好の機会と思い受講した。『心の豊かさをもたらすもの』こそが『ラグジュアリー』、という話にこれまでの認識が変わり非常に勉強になった」(文学部女子)、と話していた。

本シリーズは、今後ファッションデザイナーのコシノジュンコ氏や、(株)三陽商会代表取締役会長でファッション産業人材育成機構理事長の中瀬雅通氏の授業を織り交ぜながら、後期も含め全9回にわたり展開される。