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大学院 韓国・高麗大学校で学術交流



明治大学大学院は3月28~31日に韓国・ソウルを訪問し、明治大学と学術交流協定を結ぶ高麗大学校と学術交流を行った。

「第1回高麗大学校・明治大学国際学術会議」と銘打ち、明治大学は国際化拠点整備事業(G30)、高麗大はBK21(Brain Korea 21:世界水準の研究人材養成プログラム)の一環として開催した。

テーマ<韓・日文化交流の諸相>のもとに、29日は百周年紀念館国際会議場で、明治大学からは石川日出志・日向一雅文学部教授と牧野淳司文学部准教授、小笠原好彦・加藤友康大学院特任教授が、高麗大側は印権煥・徐淵昊名誉教授、趙珖・沈慶昊教授ら、およびウクライナ・メキシコの研究者が、考古学・古代史・古代文学・現代文化に関する報告を行った。

30日は仁村紀念館会議室で、明治大学大学院博士後期課程の院生5人をはじめ、両校の大学院生が研究発表した。

とくに30日は、両大学の院生が互いにコメントと質問を行い、研究条件の違いや認識の差異が鮮明になる場面がいくつもあり刺激的であった。

また、席上、朴吉聲文科大学学長をはじめ多くの方々から、東日本大震災被災への鄭重なお見舞いと励ましを頂き、明治大学側からは韓国から各種の支援を頂いていることに感謝を述べた。

今回の学術交流は、明治大学文学研究科・文学部で2004年度より毎年のように高麗大学校文科大学から客員教授をお迎えし、2008~10年度の大学院GP「複眼的日本古代史研究の人材育成プログラム」でも教育・研究交流を重ねたことが基礎となっている。今後一層の学術交流の発展を誓い合い、来年3月に明治大学で第2回開催を約束して閉会した。

(石川日出志文学部教授)