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リバティアカデミー 明治大学出身法曹に揺らぐ社会の今を聴く 明治大学連合駿台会 寄付講座

不祥事はなぜ起きるのか。——その背景・要因について

21世紀の日本は、事前規制型社会から市場競争型社会、事後チェック型社会への転換が行われる中で起きた幾多の企業不祥事をはじめ、政治と金の問題を含め、社会の広い領域で重大な不祥事や事件が発生している。特に、大阪地検特捜部幹部らによる証拠品改ざん事件に係る不祥事は社会に衝撃を与えた。法化社会と言われる中で、なぜ、守られるべき当たり前の事が守られないようになったのか、予測もできないような重大な不祥事が起きるのか。

事件は時代を映す鏡である。長年の東京地検特捜部時代における政・官・業に係る構造的な特殊、重大事件の捜査や、弁護士としての企業不祥事の調査委員会活動などに携わった貴重な体験を踏まえつつ、社会に多発する近時の不祥事の特徴と発生の根本的原因・背景を洞察し、機能するコンプライアンスを考え、併せて、衰退しつつあると言われる日本社会の活力を醸成させるためにはどうあるべきか、また、若き世代の人間力強化のための在り方などについて話す。

日時 6月15日(水)
開場…18:30/開講…19:00~20:30
場所 駿河台キャンパス・アカデミーコモン2階
「ビクトリーフロア暁の鐘」
受講料 明大生・リバティアカデミー会員…無料/一般…1000円
事前予約制 (全席自由・先着200名)

申し込み

明治大学リバティアカデミー事務局
TEL 03-3296-4423  FAX 03-3296-4542
E-mail academy@mics.meiji.ac.jp
URL https://academy.meiji.jp/

講師profile

熊﨑 勝彦(くまざき・かつひこ)
弁護士・元東京地検特捜部長・元最高検公安部長

明治大学法学部卒。1972年検事に任官。東京地検特捜部長、最高検公判部長、同公安部長などを歴任し、2004年退官。弁護士となり、熊﨑勝彦綜合法律事務所を開設。明治大学法科大学院客員教授を務めたほか、日本プロ野球コミッショナー顧問、企業の社外役員、岐阜女子大学客員教授、学校法人明治大学監事を務めるかたわら、テレビ解説、講演活動を行う。

東京地検特捜部時代には、「リクルート事件」「共和汚職事件」「元自民党副総裁に係る巨額脱税事件」「ゼネコン汚職事件」「大手証券・銀行に係る利益供与事件」「大蔵省・日銀汚職事件」など、多くの特殊重大事件の捜査を担当・指揮した。