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森洋子 名誉教授 アジア人初 ベルギー王立考古学アカデミー会員に



ブリューゲル研究の第一人者として知られる明治大学の森洋子・名誉教授は、西洋美術史研究で世界的権威のあるベルギー王立考古学アカデミー外国人新会員にアジア人としては初めて選出された。

就任レセプションは3月19日、ベルギー王国の首都ブリュッセルにあるアカデミー宮殿で挙行された。

森名誉教授は国内外の新会員6人を代表してスピーチし、1976年の政府留学生時代からの長年にわたる研究協力へのお礼を述べた上で、今後予定されている講演や論文発表に向け、ブリューゲル研究をより深め、新たな研究にチャレンジしたいと決意を表明すると、盛大な拍手をもってアカデミーに迎えられた。

森 洋子(もり・ようこ)

1959年お茶の水女子大学文教育学部卒業、1970年ブリンマー大学大学院修士課程修了。1983年明治大学工学部助教授、1988年同教授。2007年定年退職、同年名誉教授。ベルギー王国より王冠勲章シュヴァリエ章。芸術選奨文部大臣賞。紫綬褒章。

ベルギー王立考古学アカデミー

1842年創設。ネーデルラント美術(18世紀まで)、ベルギー美術(1830年以降)を専門とするベルギーの美術史家100人(正会員60人、準会員40人)からなる。外国人会員は森名誉教授を含めわずか15人。