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2010年度決算を終えて 財務部長 小笠原 渉

まずは東日本大震災で被災された方々に心からお見舞い申し上げます。大震災が本学に及ぼした影響も想像以上で、卒業式・入学式の中止、授業開始の1カ月延期および学生の就学に対するあらゆる措置・対応にも追われました。一方、学内の危機管理等においては見直しを図っているところです。

さてこのような状況の中、関連部署等の協力を得、2010年度決算が本紙掲載のとおり確定いたしました。決算確定作業の段階で新年度のガイダンスに必要な印刷物等の納品が工場の被害や物資不足などにより納品遅延があり、本決算での予算未執行が多数発生しました。また取引銀行のシステム障害により、その対応にも想定外の時間を費やしましたが、予定どおり決算を迎えることができました。関係各位にはあらためて感謝いたします。

決算の詳細については、掲載記事をご参照いただければと存じますが収支バランスについて申しあげます。資金収支においては、前述した未執行分もあるものの、支出の部の「次年度繰越支払資金」が昨年度をわずかに超えたことにより支払資金的には、2011年度への負担がないように繰り越すことができました。

また消費収支では、ここ4年間、特に教育研究の拡充に向けた大型施設計画の実施に起因した支出超過が続いておりますが、支出超過額は漸減傾向にあります。今後、継続して収入超過に向けて努めてまいります。

3月11日に起こった未曾有の大震災、これに伴い発生した原発による二次被害など、今まだ復旧・復興がかなわない状況にもあります。今こそ明治大学は一丸となって被災されました関係者の皆さまに対し全学を挙げて支援に努めてまいります。最後に「明治はひとつ」そして「がんばろう日本」。