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ズームアップ -meidai sports- <494> 無欲の勝利 アーチェリー部 深澤 菜見



若きエースが東日本の頂点に立った。5月末に行われた東日本学生選手権で優勝を果たした深澤菜見(文2)。アーチェリー女子部の将来を担う彼女の横顔に迫った。

高校時代、国体選手に選ばれるほどの実力を持っていた深澤が志望校として選んだのは、当時人数減で女子部廃部の危機に瀕していた明治大学だった。一見不可解な選択であったが、深澤は「これからだと思った」と明治大学受験を決意、公募制推薦入試で見事合格を勝ち取った。

入学後は春季リーグ戦に早速レギュラーとして出場、女子部の1部昇格に貢献する。そして1部に舞台を移した今季もレギュラーで出場し、エース格の働きを見せた。

そんな深澤を待っていたのは、東日本学生選手権出場の切符。深澤は一路北海道へ飛んだ。

試合本番「調子がよかった」という深澤は、「欲が出てくるのを抑えながら射った」と当時の心境を振り返る。終わってみれば「まさか」(深澤)の1位。2年生にして東日本の頂点に輝いた。今は夏の個人インカレ予選に向けて練習を続ける日々。「欲を出さずに今の好調さをキープしたい」と控えめ。全国の舞台での快射が待ち遠しい。

(ふかさわ・なみ 文2 高崎商科大高出身 160cm)

文・写真:加藤祐輔(農3)