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ズームアップ -meidai sports- <495> 「日本」から「世界」へ まずはアジア選手権5位 競走部 鎧坂 哲哉



「明治の」ではなく、「日本の」鎧坂哲哉として—。

第19回アジア陸上競技選手権兵庫・神戸大会。2年に一度行われる大舞台だ。前月行われた日本選手権では5000メートル3位で今季自己ベストを叩き出した。その好成績が買われ、日本代表選手に選ばれた。

7月9日、大会3日目の最終種目、鎧坂は男子5000メートル決勝に出場。スタートの号砲とともに先頭へ飛び出す。アジアの並み居る強豪選手のなかで、積極的にレースを引っ張る。その攻めの姿勢は、会場の観客の視線や声援を一身に集めた。

3000メートルまで先頭を快走しレースを先導するが、3300メートル付近でバーレーン人選手の飛び出し、急激なペースアップについていけない。差は徐々に広がり後退した。結果は単独5位でフィニッシュ。深々と一礼をしてトラックを去った。

8月中旬にはユニバーシアード日本代表としてのレースが待ち受ける。戦いの場所は中国・深圳。異国の地でも健脚を発揮できるか。日の丸JAPANのユニフォームに身を包み、世界の舞台に立つ。

(よろいざか・てつや 経営4 世羅高校出身 165cm・50kg)

文・写真:西井岬(文2)