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農学部食料環境政策学科 「食料環境政策学を学ぶ」刊行 —農業経済学から食料環境政策学へ—



明治大学農学部食料環境政策学科が6月、テキスト「食料環境政策学を学ぶ」を出版した。同学科の専任教員が、担当する主要科目のエッセンスを分かりやすく、体系的に講述しており、まさに「食料環境政策学」の入門にふさわしい一冊だ。

農業経済学系の学科における基本的なテキストとしてはもちろん、食料と農業、環境と資源に関心を持つ消費者・生産者・市民・NPOの政策担当者に対し、基本的な知見と今後の対応策を提供するテキストとしても工夫されている。

(日本経済評論社、2,600円)

第1部 食料と農業

第1章
食と社会—社会のなかで食を考える

第2章
フードシステムの展開—牛乳・乳製品にみる農家から食卓まで

第3章
農業・農村のマネジメント—持続的な農業経営,農村地域をつくる

第4章
農業政策の枠組みと目的—戦後日本の軌跡と転換期における役割

第5章
アジア途上国の経済発展と農業—中国の食料・農業問題

第6章
先進国農業・農業政策の特徴—CAP改革・農業保護から農村振興へ

第2部 環境・資源と地域

第7章
環境・資源問題の枠組みと政策課題—環境・資源問題の切り口を考える

第8章
環境・資源問題と経済学—経済行動と環境との関連を考える

第9章
自然資源問題の解決と共生社会—コモンズの悲劇を克服するコモンナレッジ

第10章
環境社会学の目で見る生活と農業—むらから世界を考える

第11章
資源問題と地域—地域からの循環型社会の形成

第12章
地域問題とガバナンス—問題解決の場としての地域