Go Forward

卒業記念セレモニー 2010年度卒業生600人が参加

卒業生を代表して「創造力を持って社会に貢献していく」と蔦野恭平さん(理工学部卒)

明治大学は10月16日、東日本大震災の影響で中止した卒業式に代わる式典『卒業記念セレモニー』を駿河台キャンパス・アカデミーホールで開催した。対象となった2010年度卒業生7300人余りの内、約600人が参加した。

セレモニーでは、納谷廣美学長から学位記を、代表の金子由佳さん(文卒)に授与した。告辞の中で納谷学長は、卒業式中止のお詫びをし、卒業生に対して感 謝の気持ちを伝えた。さらに“温故知新”の言葉を贈り、「臆することなく、目標を見失うことなく、前へ力強く歩み、新しい時代を切り開いてほしい」と新た な道に進んだ卒業生を激励した。

祝辞に立った長堀守弘理事長は、本学の建学の精神“権利自由・独立自治”が生まれたエピソードを紹介し、「学ぶことに終わりはない。使命を全うすべく“権利自由・独立自治”をかざして日々の研鑽に努めてほしい」と力強く語りかけた。

続いて、浦安市の松崎秀樹市長による記念講演「未曾有の時代に生を受けて」が行われ、松崎市長が阪神大震災、アメリカ同時多発テロ事件、さらに東日本大震災の経験をもとに「ぜひ何事も自ら足を運んで体感してほしい」という言葉に卒業生一同が聞き入った。

参加した卒業生は、「3月に卒業式を行えなかったのは残念だったが、今日の卒業記念セレモニーに参加して気持ちの中での区切りになった」、「久しぶりに大学に来て、社会人としてもっと頑張ろうと思う」などと気持ちを新たにしていた。