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先端数理科学研究科 開設記念シンポジウム



研究成果をパネルで発表

明治大学大学院先端数理科学研究科は10月4~5日、研究科開設を記念するシンポジウムを駿河台キャンパス・アカデミーコモンで開催した。

4日には開設記念式典が執り行われ、納谷廣美学長、吉村武彦大学院長、土屋恵一郎教務担当常勤理事をはじめとする大学役員・役職者、宮岡洋一日本数学会理事長、萩原一郎日本応用数理学会会長ら来賓ほか学内外関係者多数が参列した。

開会宣言の後あいさつに立った納谷学長は、関連GPやCOE採択を経て先端数理科学研究科の開設にいたる過程を振り返り、「本学の教学改革の先端を走っ てきた研究科の門出である。数学における新しい研究分野を切り拓いてほしい」と激励の言葉を贈った。2013年の総合数理科学部設置にも言及し、数理科学 発展に向けた大学としての取り組み状況の紹介もなされた。

来賓として祝辞を述べた宮岡日本数学会理事長は、「新たな数学の拠点を築いてくれた明治大学に敬意を表したい。先端数理科学研究科が発展し、よい研究者を育て、数学と広い接触を図る場として発展することを祈念している」と大きな期待を寄せた。

最後に、研究科を代表してあいさつを行った三村昌泰研究科長・理工学部教授は、研究科開設にいたる関係者の理解・協力に謝辞を述べた後、「先端数理科学 研究科は現象と数学をつなぐ学際的な研究科である。明治大学の全学部・全研究科と手を携え邁進していきたい」と抱負を語った。

記念式典後はリバティタワー23階で関係者による懇親会も行われ、参加者らは新研究科切り拓く新たな研究の地平に想いを馳せていた。

また、式典の前には研究科所属院生・ポスドク・留学生ら約70人による43件のパネル発表もアカデミーコモンで行われ、人類の起源や、アワビなどの歩行 モデルを数学でシミュレーションするといった意欲的な研究成果が数多く発表されていた。発表会場の友枝明保研究・知財戦略機構特任講師は、「数学を道具と して、身の回りの現象や不思議なトピックを説明する。まったく異なる研究分野でも数学は応用できる」と数理科学を紹介した。