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創立130周年記念事業 理工学部応用化学科創設50周年

祝賀会には納谷廣美学長もかけつけた (左)理工学部の前身である工学部OBの北野教授は 「安全・安心」をわかりやすく説明 (右)自らの研究開発経験をふまえて説明した吉野博士

理工学部応用化学科創設50周年を祝した記念式典と講演会が11月19日、生田キャンパス第二校舎2003番教室で開催され、卒業生や在学生を中心に約400人が参列した。

開会のあいさつでは、創設50周年記念事業実行委員長である倉田武夫教授が2012年4月から利用開始となる新教育・研究棟について紹介するとともに「次の50年、創設100年に向けて、さらなる飛躍を」と高らかに宣言した。

続いて永井一清応用化学科長が式辞で、1960年に工学部工業化学科として駿河台の地で開設し、その後生田に移転するなどして2006年、応用化学科に名称変更を経てきたこれまでの歩みを紹介、「今後も教育・研究の質を確保するとともに、教員、学生、卒業生が一体となって応用化学科を盛り上げたい」とさらなる教育・研究活動の充実を誓った。

来賓として出席した三木一郎理工学部長は「他の学科もうらやむほどの協力連携体制を確立している。応用化学科のさらなる発展をお祈りしたい」と祝辞を述べた。

講演会では、本学理工学部教授の北野大博士と旭化成フェローである吉野彰博士による記念講演会が行われた。北野博士は「安全・安心の社会を目指して-明治大学の取り組み」について軽妙な語り口で食や水の安全に関わる内容をわかりやすく説明した。吉野博士は「リチウムイオン二次電池の開発経緯と将来展望」というテーマで、いま最もノーベル賞に近いとされる研究分野について将来展望も含めた内容となった。明治大学創立130周年記念事業の一環でもあるこの講演会は、参加者の知的好奇心を高揚させるとともに、日本の研究成果を「世界へ」発信するものとなった。