Go Forward

創立130周年記念事業 グローバル人材育成シンポ

日本の未来のために、グローバル人材の育成が急務

明治大学国際連携本部は10月31日、「グローバル人材育成に向けて-企業、大学に求められる取り組み」をテーマに、産学合同のシンポジウムを開催した。同シンポには、企業関係者・大学関係者・学生を中心とする約400人が参加し、熱心に耳を傾けた。

シンポジウムでは、参議院副議長の尾辻秀久氏、地球環境問題担当大使の堀江正彦氏を来賓に招き、基調講演者・パネリストとして海外および日本国内の大学・企業のトップ等を招聘し、約4時間に渡り「グローバル人材育成」と「産学連携」をキーワードに講演およびパネルディスカッションを行なった。

開会あたり国際連携機構長である納谷廣美学長は、「人類の未来を見据えて『世界へ』飛び立つ人材を育成することを本学の使命として、グローバル人材の育成に積極的に取り組んでいく」との決意を述べた。

続く来賓あいさつで尾辻氏は、「天然資源に乏しい日本にとって、人材こそがまさに宝であり、グローバル人材の育成について議論する本シンポジウムは、日本の将来に希望を与える」と期待を述べた。

基調講演1では、「NEW ACADEMIA :A NEW MODEL FOR UNIVERSITY/ INDUSTRY PARTNERSHIP」と題し、マレーシア工科大学長のザイニ・ウジャン氏が、これからの大学の役割や産学連携の在り方、未来の大学の姿について講演し た。

基調講演2では、「グローバル人材育成に向けた企業の取り組み」と題し、伊藤忠商事株式会社取締役会長の小林栄三氏が、日本および世界の現状を踏まえた同社におけるグローバル人材戦略や「グローバル人材」の考え方および育成の取り組み内容について講演した。終了後には、会場の参加者からの質問に対し、熱心に回答するなど、双方向の講演となった。

基調講演3では、「Challenges for Japan to Attract Asian Talents」と題し、ジョブストリートCEOのマーク・チャン氏が、日本およびアジアにおける「人材」をめぐる状況と、日本の企業が世界のグローバル人材を取り込むために必要な条件等について講演した。

基調講演4では、「Building An Asia-based Global Business School: CKGSB's Experiments」と題し、長江商学院学長の項兵氏が、長江商学院におけるグローバルに活躍するビジネス人材育成の取り組み状況について講演した。

パネルディスカッション「いま求められるグローバル人材と大学の役割」では、4人のパネリスト(1)日本アイ・ビー・エム株式会社理事で人事.リクルートメント&GBS事業人事担当の岡慎一郎氏、(2)株式会社資生堂人事部人材開発室長兼キャリアデザインセンター長兼グローバル人事グループリーダーの深澤晶久氏、(3)学校法人立命館副総長(国際担当)のモンテ・カセム氏、(4)本学国際連携本部長の勝悦子副学長が、所属する企業・大学における「グローバル人材育成」に関する取り組みなどについてプレゼンテーションを行い、続けて「グローバル人材」に求められる資質やスキル、「グローバル人材育成」の方法などについて活発なディスカッションを行なった。