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奈良県桜井市で、連携講座「纒向学フォーラム」開催

大会議室は満員に。関心の高さをうかがわせた

明治大学と奈良県桜井市は2011年11月19日・20日の両日、連携講座「纒向遺跡・邪馬台国・古墳・ヤマト王権」を桜井市図書館大会議室で開催し、のべ347人が参加した。

これは同10月1日に駿河台キャンパス・アカデミーホールで開かれた連携講座「第1回纒向学フォーラム」(750人参加)に対する現地講座で、明治大学の日本古代学研究所(研究クラスター)が共催し、読売新聞が後援した。

初日は、桜井市教育委員会の橋本輝彦氏が「ここまでわかった纒向遺跡」をテーマに講演したのに続き、明治大学から3人の研究者、①佐々木憲一教授(文学部)「最古の前方後円墳 箸墓」、②大学院長の吉村武彦教授(文学部)「ヤマト王権と纒向の王宮」、③小笠原好彦特任教授(大学院)「古墳築造社会から寺院の建立へ」がそれぞれのテーマで講演し、272人が詰め掛けた会場は大盛況だった。

2日目は、現地フィールド調査を実施、定員60人のところ75人が参加し、桜井市立埋蔵文化財センターと纒向遺跡を見学した。この催しには、奈良県校友会と奈良県父母会の協力を得たが、申込者が多く参加できない人が続出した。

桜井市はヤマト王権の発祥地であり、重要な遺跡が多い。考古学・古代学に強い明治大学と同市との連携は、明治大学からの「知の発信」にとって、大きな意味を持つ。 (吉村武彦・文学部教授)