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明治大学博物館 人類史への挑戦 「南山大学考古・民族コレクション」開幕



南山大カルマノ学長(中央)と共に視察する長堀理事長(左)と納谷学長

明治大学博物館と南山大学人類学博物館による合同特別展「人類史への挑戦 —南山大学考古・民族コレクション—」が、駿河台キャンパス博物館で始まった。

両博物館は2009年度に協定を結び、これまでに2度にわたり博物館コレクションをテーマにシンポジウムを開催している。その一環として、このたび南山大学人類学博物館の所蔵資料が明治大学博物館で展示されることとなった。

人類学の研究に力を入れる南山大学(愛知県名古屋市)は数多くの民族史資料を所蔵しており、第2次大戦後の日本考古学の発展に貢献したジェラード・グロート神父やヨハネス・マーリンガー神父により残された日本最古級の土偶や、縄文時代の丸木舟といった考古コレクション、タイ北部山地民の民族資料や、パプア・ニューギニア民族調査により得られた資料群など、454件にもおよぶ貴重な考古・民族コレクションが並んだ。

1月20日には展覧会場で開幕式典が催され、大学役職者や関係者、博物館友の会会員らが開幕を祝った。南山大学ミカエル・カルマノ学長は「このような素晴らしい博物館で南山大学の所蔵物が公開できることを嬉しく思う。今後、両大学が連携して独創的な研究を行うことで社会に貢献できるだろう」と期待を込めると、同大の黒沢浩准教授も「東京ではなかなか見ることができない宝ともいえる人類学のコレクションを楽しんでほしい。この共同特別展を機に両博物館のことを更に知ってもらえれば」と個性的なコレクションの公開意義を強調した。

なお、2013年2月には、同協定事業の一環として明治大学の博物館コレクションを名古屋市で公開する計画も進んでいる。

人類史への挑戦 南山大学考古・民族コレクション



2010年度から始まった大学間交流事業の一環として、南山大学(愛知県名古屋市)が所蔵する考古学・民族学関係の貴重なコレクションの全貌を一挙公開します。戦後日本考古学の発展に貢献したG・グロート神父による千葉県市川市姥山貝塚出土遺物をはじめとするコレクション、J・マーリンガー神父により残された世界の旧石器遺物コレクション、また、縄文早期の土偶、同後期の丸木舟、古代の灰釉陶器といった考古遺物、そして、パプア・ニューギニア、オセアニア、タイの民族資料など、注目の資料の数々が出展されます。

会期
3月10日(土)まで

会場
博物館特別展示室
駿河台キャンパス・アカデミーコモンB1F

会期中無休 入場無料