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国際日本学部 国際都市づくり目指す大田区へ観光施策提言

国際日本学部・国際実践科目3(担当教員:山脇啓造教授)の授業で1月11日、大田区役所観光課の青木毅課長を招き、学生が同区の観光促進に向けた施策提言プレゼンテーションを行った。





主な提言内容は、(1)ツイッターなどを活用した区観光情報の発信、(2)カップル・家族連れ・外国人といったターゲットを絞った観光コースの設定、(3)同区に本社を置くゲームメーカー・株式会社セガと提携したアミューズメント施設の設置、(4)および昭和の町を現代に再現する「蒲田モダン」プロジェクトなど。

今回の提言は、山脇教授の国際化政策“観光”をテーマとした講義を、松原忠義・大田区長が本学大学院ガバナンス研究科で受講したことを発端として実現したもの。学生らは、“癒し”を観光テーマにした「癒し班」樋口敬之さん(2年・班長)、渡辺華菜さん(2年)、渋谷瑞希さん(1年)と、“クールジャパン、オタク”を観光テーマにした「オタク班」藤本賀子さん(2年・班長)、中西茜さん(2年)、丸山潤さん(1年)に別れ、それぞれの視点から積極的に課題に取り組んだ。

昨年9月に始まった同授業では、日本政府と主要自治体の観光施策に加え、大田区の取り組みの現状を調査、青木課長による大田区観光振興の取り組みの現状に関する講義も受けた。続いて受講生6人は、班ごとに区内観光スポットのフィールドワークを繰り返し、調査結果に基づく具体的な観光促進案を立案、今回の発表となった。

立案にあたっては、同学部の森川嘉一郎准教授から助言を得るとともに、大田区への就職が内定している小林あずささん(4年)の協力もあった。

青木課長からは、「行政目線でみた提案として思っていた以上に現実的な内容が多く、すぐ実現できそうな提言がいくつもあった」との講評があった。なお、発表内容をまとめた報告書は今後、松原区長に提出される予定。

大田区は2010年10月の羽田空港国際化を契機に国際都市づくりを目指しており、観光庁の「訪日外国人旅行者の受入環境整備に係る外客受入戦略拠点」における東京都内の戦略拠点として、銀座・秋葉原と並び大田区・蒲田が選定されているなど、観光振興を国際都市づくりの柱のひとつと位置付けている。本年4月には、戦後復興期の蒲田を舞台としたNHK連続テレビドラマ「梅ちゃん先生」も放送開始予定で、今後、同区の観光促進の取り組みが注目される。