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春の陽光に抱かれ7669人が門出

答辞を述べる秋山さん(午前の部) 答辞を述べる齋藤さん(午後の部)

1面から

卒業生に向けて告辞を述べた納谷廣美学長は、本学名誉博士のシモーヌ・ヴェイユ氏が2011年11月の創立130周年記念式典に寄せたメッセージの中から「勇気の背後には必ず希望が存在している」という言葉を挙げ、「長い人生において、数多くの難局に遭遇し、ときに傷つき、安息を求めることもあるだろう。しかし、いかなるときも希望を持ち続ければ乗り越えられる。何があっても『前へ』の心構えを。前進すれば必ず新しい局面が現れる」と、卒業生らを力強く激励した。

引き続き長堀守弘理事長が祝辞に立ち、「明治大学を卒業したことに自信と誇りを持って母校を巣立ってほしい」と呼びかけるとともに、「本学が創立150周年を迎えるまでに、卒業生の中からノーベル賞受賞者が出てくれれば。また、卒業した後も終生、明治大学と密接な関係を継続してほしい」とし、校友となる卒業生の今後の活躍と交流に大きな期待を寄せた。

卒業生を代表しての答辞には、午前の部は農学部の秋山遼さんが、午後の部は経営学部の齋藤優佳さんが臨んだ。

秋山さんは、「ともに汗を流した仲間は生涯の友となった。有意義な学生生活の中で、どんなときも『前へ』の精神で前進することを学び、志を持って努力した時間は大切な財産」と感慨を込めて4年間を振り返った。

齋藤さんは、「『個』とは自分だけで磨くのではなく、まわりとの関わりの中で磨かれるもの。明治大学で培った『個』を活かして、被災地の復興や日本の再生のために尽力したい」と今後の決意を語り、ともに教職員・保護者への感謝で辞を結んだ。

続く学生表彰では、連合父母会教育振興賞、校友会表彰、スポーツ表彰の代表者に賞状が贈られた。特にスポーツ表彰では、ロンドン五輪に向けた世界での活躍を期待して、体育会柔道部で商学部の海老沼匡さん(午前の部)、体育会競走部で経営学部の鎧坂哲哉さん(午後の部)が代表者として賞状を受け取ると、会場の武道館は大いに盛り上がった。

式典の締めくくりは、明治大学交響楽団の伴奏と、グリークラブ、混声合唱団のリードにより参列者全員が明治大学校歌を斉唱し、2011年度卒業式は盛会のうちに閉幕となった。

2011年度 卒業生数

一部
法学部 836 (213)
商学部 990 (274)
政治経済学部 1142 (257)
文学部 707 (406)
理工学部 914 (120)
農学部 564 (202)
経営学部 680 (197)
情報コミュニケーション学部 437 (202)
国際日本学部 275 (180)
6545 (2051)
ニ部
文学部 (0)
(0)
大学院(博士前期・博士後期) 前期 後期
法学研究科 16 (8)
商学研究科 33 (16) (1)
政治経済学研究科 42 (17) (1)
経営学研究科 39 (22) (1)
文学研究科 51 (23) (1)
理工学研究科 425 (22) 10 (1)
農学研究科 87 (21) (2)
情報コミュニケーション研究科 20 (13)
教養デザイン研究科 (1)
先端数理科学研究科 (1)
717 (143) 30 (8)
法科大学院
法務研究科 197 (55)
専門職大学院
ガバナンス研究科 40 (7)
グローバル・ビジネス研究科 84 (28)
会計専門職研究科 55 (7)
179 (42)
総計 7669 (2299)
※( )内は女子で内数。3月26日現在