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生田キャンパスに地域産学連携研究センター竣工

『ものづくりのまち』との連携・交流の促進を図る 最新の設備がそろうセンター内

学校法人明治大学は3月29日、地域産学連携研究センターの竣工式を生田キャンパスの同施設で執り行った。

これは、本学の知的資源を有効活用することにより、神奈川県域における新技術・新事業の創出のほか、共同研究の実施、経営セミナー等の開催を含め、当該地域の中小企業者および起業家、市民等との連携・交流の促進を図ることを目的として開設されたもの。

竣工式には、長堀守弘理事長、納谷廣美学長はじめ、大学役員・役職者、来賓として阿部孝夫川崎市長、大島明川崎市議会議長、照井恵光経済産業省関東経済産業局長、自治体や地元の関係者が多数出席した。(役職は当時)

冒頭あいさつに立った長堀理事長は、関係者へ謝意を述べるとともに、「日本の行政・産業にとって有効な活動の場となり、ここからスティーブ・ジョブズのような起業家が誕生してほしい」と期待を込めた。続いて納谷学長は、川崎市や多摩区との協議の変遷を紹介しつつ「地域と密接に連携し、産学のニーズに合わせた研究をしていくことで新しい学問、産業が生まれる」とし、「生田キャンパスの地を日本そして世界へ向けた発信拠点に」と抱負を述べた。

また、来賓のあいさつの中で阿部川崎市長は、市内に企業の研究・開発施設が多数立地する“ものづくりのまち”であることを紹介した上で、明治大学と市内の中小企業との連携推進に歓迎の意向を示した。また、照井経済産業省関東経済産業局長は、同施設が経済産業省の地域における産業集積の形成・活性化のための取り組みを支援する事業(地域企業立地促進等共用施設整備費補助事業)であることにふれ、「日本のものづくり産業を振興するためには、新しい事業を次々に生み出していくことが重要。このセンターが川崎市における中核基地になることは間違いない」と充実した施設・設備に期待を述べた。

同施設は、インキュベーション室(10室)、製品開発に係る高度な分析評価等を行う試験分析装置室(8式)をはじめ、会議室や展示コーナー、交流ラウンジなどを完備。本学の技術シーズまたは、IT・エレクトロニクス・バイオ・自動車・新エネルギー・ロボット・航空宇宙などの分野に係る事業化を図ろうとする起業者・中小企業者等や大学発ベンチャーを目指す本学教員等に対して貸し出しを行う。