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シンポジウム「グローバル人材を測る物差しを考える」を開催

「学びの可視化」などをテーマに、デアドーフ博士の基調講演 『Eポートフォリオ』について議論するパネリスト

国際教育研究所は5月18日、同研究所の開設を記念した第3回目の国際シンポジウムを駿河台キャンパス・アカデミーホールで開催。グローバルに活躍しうる人材の資質などについて、国内外の第一線で活躍する研究者らの議論に、聴衆317人が熱心に耳を傾けた。

開会のあいさつで勝悦子副学長(国際交流担当)は「グローバル人材の育成は日本の大きな政策課題のひとつ」とした上で、「海外経験などによる人材の資質向上が問われる中、まずはグローバル人材とは何かを議論したい」とシンポジウムの意義を確認するとともに、その成果に期待を寄せた。

続いて、国際教育研究所長の横田雅弘国際教育センター長(国際日本学部教授)が「グローバル人材を画一的な物差しで測るのではなく、多様な生き方に合った多様なグローバル人材像がつむぎ出されていくことを期待したい」と開催趣旨を説明した。

シンポジウムの第1部では、京都大学高等教育研究開発推進センターの飯吉透教授が「大学とグローバル人材育成」をテーマに、ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社取締役で人事総務本部長の宮田裕子氏が「グローバル人材の資質とはなにか?」をテーマにそれぞれ問題提起を行った。

第2部では、米国デューク大学の教育専門研究員でAIEA理事のダーラ・デアドーフ博士ら、海外の研究者3名が「学びの可視化」などをテーマに、世界の大学の学習成果分析の事例も交えながら講演。国際教育研究所副所長の芦沢真五国際連携機構特任教授による問題提起も行われた。

第3部は、学びの成果を整理・統合して“可視化”するオンラインツール「Eポートフォリオ」をテーマに、海外でのインターンや世界一周などを経験した大学生4人による活用事例が紹介された後、第一部と第二部で講演した国内外の研究者らが、その有効活用の可能性について議論を交わした。