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群像新人文学賞受賞の片瀬チヲルさん(文4)に文学部特別表彰

今後の活躍に期待を込め、林文学部長から記念品が贈られた

文学部(林義勝学部長)は、小説「泡をたたき割る人魚は」で第55回群像新人文学賞(小説部門)優秀作を受賞した片瀬チヲルさん(文4)に文学部特別表彰を授与した。この表彰は、在学中にめざましい活躍をした文学部の学生に贈られるもので、今回が初めての授与となる。

表彰にあたり片瀬さんは「小説家を志して明治大学に入学し、文学を研究している周りの友人や先生方の姿勢を見ながら、どうすれば自分の小説が人に愛されるかを考えてきた」と学生生活を振り返りながら「今まで支えてくれた友人や先生方に、お祝いをしてもらえて幸せ」と喜びを語り、これからも創作を続けていくと述べた。

片瀬さんの指導教諭である伊藤氏貴文学部准教授は「何度ダメ出しをしても、ずっとくらいついて書き直してくる根性のすわった学生だった。今後も書き続けていくと思うので、皆さんもぜひ応援してほしい」と、片瀬さんの今後の創作にいっそうの理解と協力を求めた。なお、伊藤准教授も2002年に第45回群像新人文学賞(評論部門)を受賞しており、師弟そろっての群像新人文学賞の受賞になる。

群像新人文学賞は講談社が刊行する文芸誌「群像」が、1958年に設けた公募新人文学賞。村上春樹、村上龍などの作家が受賞しており、作家の登竜門として知られている。