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新任教員研修会を開催



明治大学教育開発・支援センター(センター長=竹本田持教務部長、農学部教授)は7月21日、新任教員研修を駿河台キャンパスリバティタワー1133教室で開催。新任教員のうち8割近くとなる49人が参加した。

この研修は、今年度任用された専任教員および特任教員を対象に、本学の教育理念、教員としての心構えなどについての理解を促すとともに、教育効果をあげるための研究および工夫を積極的に推進し、今後の授業改善につなげてもらうことを目的とするもので、4月3日に続いて2回目の開催となる。

研修の冒頭、福宮賢一学長があいさつに立ち、近年本学への入学志願者増の背景に、オープンキャンパス来場者数が年々増加し5万人を超える規模であることがあげられ、「社会から広く期待されている大学であるということを自覚して教育に臨んでほしい」と明治大学の教員としての心構えを説いた。

続いて竹本センター長が学生の入口と出口にあたる「入試」と「卒業生の進路」について本学の概要を話した。山田朗副教務部長(文学部教授)、鳥居高副教務部長(商学部教授)は、入試制度や入試広報、オープンキャンパス等の取り組みを、矢ケ崎淳子副教務部長(法学部教授)が、本学の就職キャリア教育に関する具体的な取り組みについての説明を行った。

さらに、文学部の伊藤直樹教授が「心の病を抱えた学生の理解と対応」と題し講演。臨床心理士でもある伊藤教授は、学生相談室への来談学生数の推移などを示した上で、大学生が抱える主な精神疾患の特徴と、そのような疾患を抱える学生への対応のポイントを説明した。

続けて、政治経済学部の鈴木将久教授が「キャンパス・ハラスメントについて」と題して、本学におけるハラスメント対策制度や、ハラスメントを「しない・させない」環境づくりについて、リーフレットや活動報告書を交え説明した。

参加教員からは「具体的なデータを交えた説明を聞き、本学がどのような状況にあるかよくわかった」「心の病を抱えた学生への対応やキャンパス・ハラスメントに関する講演が参考になった」などの声が聞かれた。

また、新任以外の教員からの聴講希望に応えるため、本研修内容の一部を、ユビキタス教育推進事務室の協力により録画し、学内の要望ある機関に対して貸し出しを行う。

教育開発・支援センターは、このような研修のほか、学生による授業評価アンケートや講演会・シンポジウムなど、今後も授業改善に資するさまざまな取り組みを実施する。