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法学部 Meiji University Law in Japan Program

最終日、修了証を授与され笑顔の参加者たち(フェアウェルパーティ) 衆議院法制局で立法過程を学んだのち国会を見学

法学部は7月23日~8月3日まで、日本の法と法システムの基礎について英語で授業を行う夏期短期集中講座「Meiji University Law in Japan Program」を開講した。4回目となる今回は、世界7つの国と地域、ドイツ、イギリス、ブラジル、メキシコ、中国、シンガポール、台湾から学生、社会人ら10人が参加した。

このプログラムは、日本の法に興味・関心があるものの、言語の問題から日本法を学ぶことが難しい外国人に、日本法を学ぶ最初のきっかけを与えることを目的とするもので、2週間にわたるカリキュラムはすべて英語で行われた。憲法、刑法、刑事司法、民事手続、家族法、会社法、経済法、租税法、情報法、知的財産法や国際法など各法分野にかかる現代的な諸問題に加えて、明治時代以降の司法制度の発展や法曹制度等もあつかわれることから、現代日本の法律と法制度の概要を社会的、文化的、歴史的な文脈のなかで学ぶことができる。

講師は、法学部教員6人を中心に、商学部および法科大学院教員、実務家など現行法システムに関わる計12人が務めた。

授業で学んだ知識をより具体的かつ豊かなものとするためのフィールドトリップでは、最高裁判所、地方裁判所や簡易裁判所、企業法務部、法律事務所、刑務所、国会(法制局)などを訪問。受講生からは「傍聴後に現役裁判官や裁判所職員から直接説明を受け、質疑応答できたのは、日本法を理解するのにとても役立った」「講師陣は英語で日本の文化や法について分かりやすく説明してくれた」といった感想が聞かれた。とりわけ、受講生の関心・満足度が高かったのは、東京入国管理局羽田空港支局と刑務所(横浜刑務所横須賀刑務支所)への訪問で、外国人とのかかわりも深いことから熱心な質問が相次いだ。

受講者アンケートでは、「受講を機に、より長期にわたって(日本の)法律を専門的に学びたい」という回答が寄せられていて、日本法をより専門的に学びたいと考えている外国人に対して、学部・大学院において、外国語で日本法を学ぶ機会を提供することが同プログラムの発展とあわせて喫緊の課題である。

(法学部)