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質的飛躍をめざして 学長 福宮 賢一

本年4月に学長に就任しました福宮です。よろしくお願い致します。

さて、明治大学は、非常に高校生から人気のある大学になって参りました。これも納谷前学長が2期8年の任期中、大学改革を継続的に展開してきたその一つの結果であると思っております。この結果とは、一般入試志願者数で3年連続全国No.1になるとか、その数が6年連続10万人を超えるとか、あるいは高校生を対象とする「志願したい大学ランキング」において4年連続1位になるといったことですけれども、私共はそれを目的に色々な改革をしてきたわけではありません。グローバル化が進展する中で、社会に有為な人材を輩出するためにはどんな改革が必要なのかということをひたすら考えてきたわけです。その結果が志願者数に反映されたのであり、このことは素直に喜びたいと思います。

また、明治大学の教育・研究、社会貢献など、その水準は高く評価されています。大学内だけではあまり気がつかないのですが、外部の様々な場面で他大学や文部科学省の方などとお話をしますと、本学に対する評価が非常に高いことがわかります。これも我々が着々と諸改革を実行し、それらを社会に大いに発信してきた成果であると思っております。

しかし一方で、大学はさらに18歳人口が減っていく非常に厳しい状況に直面しています。その中で私たちは、強い明治大学をつくり、次の世代に残していかなければなりません。そのためには、時代をリードする教育、明治大学にしかない個性あふれる教育を用意します。また、時代をリードする研究、世界の最先端の研究拠点を幾つも学内に設けます。そして、時代をリードするような国際化を進めて参ります。社会貢献においても時代をリードするような、他大学に例をみない社会貢献を実現していきます。この視点に立って、何をしたらいいのかということを考えて参ります。

先日、大学教育改革地域フォーラムを本学で開催した際、平野文部科学大臣が参加してくださいました。明治大学はそのような大学になってきているということを、校友の皆さまにも是非ご理解いただきたいと思います。

私共は、さらに地道な努力を積み重ねて、さらなる高みを目指して参りたいと存じます。校友会の皆さまには、今後とも変わらぬご支援を賜りたく、お願い申し上げます。