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ズームアップ〈第508回〉困難を乗り越え2部昇格へ貢献

拳をあげて喜ぶ酒井主将

ボクシング部 酒井 孝之

4年間の集大成を見せた。3部を優勝し、大東大との2部3部入替戦に臨んだ明治大学は、6-1と圧勝を収め、1年での2部復帰を決めた。酒井孝之主将(文4)はただ一人の4年生としてチームを引っ張り、自身も大学生活最後のシーズンを全勝で終えた。

気持ちで困難を乗り越えた。昨年3月、試合中に左あごを骨折。骨と骨をプレートで固定しなければいけないほどの大ケガを負い、春のリーグ戦を棒に振った。「ボクシングができず、もうやめようとも思った」。だがボクシングへの強い思い、また周囲の支えもあり、昨年秋に復帰。今年は4試合全てで勝利を収め、昨年の借りを返した。

感謝を忘れない。「お世話になった人たちに勝利で恩返ししたい」。周囲への思いはリング上で表した。「ボクシングを続けてよかった。この経験は一生の宝物です」。悲願の1部昇格の夢は後輩に託し、笑顔でチームとしての4年間を締めくくった。

(さかい・たかゆき 文4 上市高 172cm・62kg)

文・写真 桑原幹久(情コミ2)