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今年の夏前には猛暑による電力不足が心配され、関西、北海道、四国、九州では大規模停電を避けるために計画停電が準備されていた。

実際に猛暑が続いたが、心配されていた電力不足は幸いなことに起きなかった。本学でもそうであるが、各家庭・各企業が積極的に節電を進めたことなどにより、深刻な電力不足の危機を回避できたのである。

日本社会は、今夏の電力不足という困難に対処する能力があることを示した。次は日本社会が持つ創造的革新力により、問題の抜本的解決を目指した様々なイノベーションを積極的に推進し、禍を転じて福となすことである。

同様のことが現在の日本の私立大学にも当てはまる。大学の受験者人口は、ピーク時の1992年には120万人を超えていたが、2013年にはその6割程度の約73万人にとどまると推定されている。

しかもまた不況の影響により、学費が低い国公立大学の競争力が相対的に高まっている。

本学においても、こうした困難に対して革新力を生かして創造的に対応し続けていくことが今後とも強く必要とされている。