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特別展「氷河時代のヒト・環境・文化」始まる

最も古くて新しい、明治大学考古の研究成果

明治大学博物館は10月12日、特別展「氷河時代のヒト・環境・文化」のオープニングセレモニーを駿河台キャンパスアカデミーコモン地下1階の博物館エントランスホールで挙行した。

セレモニーには、日髙憲三理事長、風間信隆博物館長はじめ各関係者らが参列し特別展の開幕を祝した。

日髙理事長はあいさつで「人類が20万年前にどのようにアフリカから拡散し日本へ辿り着いたのか、解明された氷河時代の歴史を皆さんと共に一望できることを嬉しく思う」と述べた。

続いて風間館長が「明治大学は戦後、旧石器時代のフロンティアであったが、2000年に考古学界を揺るがした『前・中期旧石器時代遺跡ねつ造』事件の後、停滞を余儀なくされた」と前置きした上で、「もう一度『旧石器研究』を明治大学から発信していくという再出発の意味を込めた」と決意を述べた。

今回の特別展では、考古学・人類学の分野で研究が進む日本列島への現代人の拡散と定着について、日本各地の最古級の考古資料を用いて研究成果が紹介されている。

展示品は、4万年前〜3万5千年前の最古級の旧石器を全国約30カ所の博物館・研究機関から一堂に集め、「最古の列島人類文化」の全体像を一望することが出来る。また、明治大学黒耀石研究センターの所在地である長和町(長野県小県郡)と明治大学が共同で蓄積してきた黒曜石と人類史の研究成果、そして文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「ヒト−資源環境系の歴史的変遷に基づく先史時代人類史の構築」の研究成果も盛り込まれている。

会期
12月12日(水)まで

会場
明治大学博物館特別展示室

開館時間
10:00~17:00(入館は16:30まで) 会期中無休

入場料
300円(高校生以下の生徒児童、身体障害者手帳・愛の手帳をお持ちの方、明治大学学生・教職員、明治大学博物館友の会会員、明治大学カード会員、明治大学リバティアカデミー会員は会員証等の提示で無料)

主催
明治大学博物館

共同企画
明治大学黒耀石研究センター
お問い合わせ先

明治大学博物館事務室

TEL:03-3296-4448