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第17回「学長杯留学生日本語スピーチコンテスト」を開催

晴れやかな笑顔の留学生参加者

日本語教育センターは、連合父母会の後援による第17回「学長杯留学生日本語スピーチコンテスト」を11月17日、駿河台キャンパスリバティタワーで開催。「情けのある風景」をテーマにスピーチした裵俊燮さん(ベ・ジュンソブ、韓国・国日3)が学長賞に輝いた。

今回のスピーチコンテストには、韓国、中国、ベトナム、マレーシア、コンゴ民主共和国、ドイツ、ルーマニアから計20人の留学生が参加した。審査は、勝悦子副学長(国際交流担当)、江藤英樹日本語教育センター長をはじめとする6人が務め、「内容の明確さ」「主張の説得力」「日本語のわかりやすさ」「言語外表現の豊かさ」の4つの項目で審査した。

また、実施にあたっては53人の学生コーディネーターが実行委員会を組織して、留学生のスピーチ原稿作成やスピーチ練習をサポート。広報活動、当日の会場設営、誘導、司会進行を務めるなど、コンテストを一丸となって支えた。

学長賞を受賞した裵さんは、留学初日に、貴重品を電車に置き忘れるというハプニングに遭いながら日本人の友人に助けられたこと、東日本大震災発生後に日本人の友人家族が、車で非常食を届けに来てくれた体験を通して感じたことをスピーチ。自分の中にある熱い気持ちを表すことの多い韓国人の「情」と、日本人の「情」を比較し、日本は他人に対しての配慮、気配りが根底にあり、自分と他者とを区別せず、ひとつに融合させようとする心持ちから生まれている心情であることを指摘。ふたつの国の「情」を繋ぐこと、そこから生まれてくるものこそがアジアの未来を拓く「情けのある風景」であると信じている、と締めくくり、会場から大きな拍手と共感を得たものだった。