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年頭所感「明日に向かって」学長 福宮 賢一

新体制発足後9カ月を経過し、新年を迎えました。謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。

昨年は、地域産学連携研究センター、黒川農場および和泉図書館が竣工し、本学の個性化を一段と強める活動拠点が生み出されました。それぞれ固有の際立つ機能が発揮され、学外からも注目される存在となっています。

 清新の気あふれる中、一層の飛躍をめざして、本学はさらなる新たな一歩を踏み出します。中野キャンパスでは竣工を目前にして、新年度開設の準備が着々と進行しています。同キャンパスには、総合数理学部および理工学研究科建築学専攻国際プロフェッショナルコースを新設し、国際日本学部、先端数理科学研究科、理工学研究科新領域創造専攻、および国際日本学研究科を移転設置します。このように特徴ある学部・研究科で構成される同キャンパスは、国際化・先端研究・社会連携の拠点として積極的な展開が大いに期待されます。

さらに駿河台キャンパス旧11号館跡地には、文系大学院と研究拠点施設を収容する「グローバルフロント」が、4月開設に向けて、間もなく竣工します。世界へ発信する研究拠点の施設として、活発な研究展開と実り豊かな成果を生み出すものと確信します。

また、昨年9月文部科学省の大学教育改革支援事業(競争的補助金)に採択された3つのプログラムも、新年度を迎え、いよいよ本格的にカリキュラム上で稼働します。それらは、「国際機関等との連携による“国際協力人材”育成プログラム(明治大学・立教大学・国際大学間連携)」、「日本ASEANリテラシーを重視した実務型リーダー育成プログラム」および「『強い個』をベースとした“Empowered Public”創成人材の育成と輩出」の3プログラムです。補助の大きさは、4年半で総計10億円超に及びます。本学の国際化を一層発展させるため、それぞれのプログラムにおいて全学を挙げた取組みが展開されます。

こうしたこれまでの努力の成果を基盤として、さらに新たな展開を構想し、その実現に向けて精力的に取り組むことが求められます。流した汗の中にのみ、未来を的確に展望する視座が存在すると強く信じます。根拠のない不安に惑わされることなく、地道な努力の積み上げを図って参ります。ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。