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国際連携部「ドイツのエネルギー転換」講演会

「来るべき世代に対して」とヘニッケ教授

国際連携部は2012年11月21日、明治大学ドイツ研究会、駐日ドイツ大使館と共催で、独ヴッパタール環境・エネルギー・気候研究所前所長のDr. ペーター・ヘニッケ教授を招き「ドイツのエネルギー転換-そのチャンスと障害」をテーマに、駿河台キャンパスアカデミーコモンで講演会を開催。約60人が来場した。

この講演会は、福島の原発事故後、ドイツが決定した「脱原発」というキーワードが日独両国で多くの人々の関心を呼んだことを受け、原子力からの脱却と再生可能エネルギーの段階的拡大に、研究、経済、政治の各分野で多大な尽力の必要性と、そのエネルギー転換が、どの段階にあるのかを議論したもの。

ヘニッケ教授は「エネルギー転換という事業は決して簡単なことではなく、世代をまたぐプロジェクトだ」とした上で、「この課題の克服のためには、技術上のイノベーション、経済的なしくみ、社会での議論、政治上のコンセンサス形成など、社会の全ての部門が自らの分野で貢献する必要がある」との見識を示した。

講演終了後のディスカッションでは、来場者より積極的な意見や質問が多数挙がり、活発な意見交換がされた。