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駐日豪州大使が特別講義「オーストラリア農業と日本」



オーストラリアでも盛んなラグビー。講義終了後、大使に明大レプリカジャージが贈呈された

駐日オーストラリア大使のブルース・ミラー氏が1月21日、農学部で「オーストラリア農業と日本」と題した特別講義を行った。これは農学部の山田優客員教授が「実際に講義内容に関わる人から講義を」と、担当する「農業マスコミ論特講」の授業に招いたもので、受講生以外にも一般の学生・大学院生も含め、約80人が聴講した。

大使はオーストラリア農業が日本をはじめとするアジア市場への輸出に力を入れて発展してきたこと、農業政策の規制緩和の中で効率性を高めたこと、動植物の防疫対策に力を入れていることなどを説明。日本との間で続いている経済連携協定(EPA)の交渉をまとめることが、食料安全保障の強化や経済活性化などの面で日豪両国にとって利点が大きいと述べた。また、自身の日本留学の時の経験を紹介し、学生たちにオーストラリア訪問や留学を積極的に考えるよう呼びかけた。

質疑応答では、オーストラリアからの食料の長距離輸送の問題、農薬使用の現状、穀物以外の生鮮食品輸出についてなどの学生からの質問があり、同席していた駐日オーストラリア大使館のポール・ロス公使・参事官も加わり、具体的な例と共に説明された。