Go Forward

国際化の時代に~転換点を迎える法学部~

明治大学のプレゼンス向上を図るべく、法学部は次の3政策を積極的に推し進めていく

「医療と法と倫理(ELM)専門総合資料館(仮称)」創立推進事業

ELMとは、医療(Medicine)、法(Law)、倫理(Ethics)を組み合わせた略称。国内初の医事法学・生命倫理学を専門に取り扱う専門総合資料館の創立を目的とする。現在、国内には医事法学・生命倫理学に関する研究所等の専門機関は存在せず、知的資源であるアーカイブスの提供という側面から学術的リーダーシップを担う基幹施設となる。2014年に仮開館、2015年度に本稼働を目指している。

同館の資料等は,唄孝一(ばい・こういち)東京都立大学名誉教授からの寄贈書籍約7000冊、公文書等の資料7万1000点、音声記録・映像記録を基盤とし、この他にも医事法に関する国内外資料を収集して一層充実したものにしていく予定である。

ケンブリッジ大学ペンブルック・カレッジ夏期法学研修

2010年度以来、国際教育センターの協力を得て実施している「ケンブリッジ大学ペンブルック・カレッジ夏期法学研修」。ケンブリッジ大学出身の若手法律専門家の講義を受けたり、実際に最近まで使われていた裁判所において模擬裁判を行うなど貴重な体験ができるのが魅力である。

このプログラムに参加する学生は、8~9月の約1カ月間、イギリスのケンブリッジ大学で、イギリス法の理論および実践的な側面をネイティブの講師から授業やフィールドトリップを通して学ぶ。授業はすべて英語で行われ、将来英語で法律関係の仕事に携わる場合に必要となる、実践的かつアカデミックな英語力を身につけることをねらいとしている。

2010年度には16人、2011年度18人、2012年度30人の法学部生を送り出している。過年度参加者を見ると、プログラム中に感じた「学ぶことの楽しさ」を胸に、大学院や法科大学院への進学を果たす学生や、長期留学を視野に入れる学生も多い。2013年度は、学部2~4年生を対象として、 36人の派遣学生を募集する。詳しいプログラム内容の紹介や参加学生の体験談などは下記ホームページで公開している。

Meiji University Law in Japan Program

日本の法と法システムの基礎を英語で教授する夏期短期集中講座「Meiji University Law in Japan Program」。昨年度は法学部教員6人を中心に、商学部や法科大学院教員、実務家など、さまざまな法分野で活躍する多彩な講師陣が担当した。

講義で触れられた内容を実地で見学・参観できるフィールドトリップも魅力で、国会・衆議院法制局、最高裁判所、地方裁判所・簡易裁判所、企業法務部、法律事務所、刑務所、東京入国管理局とバラエティに富んだラインアップを実施している。

本プログラムは、国際化拠点整備事業(グローバル30)の一翼を担う国際的な教育機関として本学が発展していくための新しい教育プログラムのひとつとして2009年に始まり、今年で開催5年目を迎える。これまでに延べ18の国と地域の学部生・大学院生、社会人を受け入れている。

2013年度 夏期短期集中講座「Law in Japan Program」



2週間の夏期集中講座であるLaw in Japan Programの2013年度開催日程が7月29日~8月9日に決定し、今回から新たに在学生にも門戸が開かれる予定である。海外からの正規受講者数によるが、在学生向け募集の詳細は5月頃法学部ホームページにて発表する。この夏、留学生と机を並べて学ぶという刺激的で貴重な体験となるはずだ。個人ではなかなか足を踏み入れることのできないフィールドトリップでの訪問先や、毎年好評を博している実務家による特別レクチャーは、過年度に参加した外国人留学生がその後、本学をはじめとする大学・大学院への正規留学のきっかけとなっている。