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韓国・嶺南大学校との学生交流 eプレゼン国際学生交流ワークショップを開催



発表を終えてホッと一息。笑顔の浅草チーム

明治大学ユビキタスカレッジ運営委員会は1月30日~2月1日の3日間、韓国の嶺南大学校の学生8人と教職員2人の計10人の来訪を受け、明大生とともにeプレゼンテーションを作成するワークショップを行った。

これは「eプレゼン・コンテスト」を通じた交流の一環で、嶺南大学校の同コンテストの優秀賞受賞者を対象に、その副賞として明大生との交流が企画されたもの。明大と嶺南大学校は2010年11月に協力協定を締結しており、日本での交流は今回で3回目、韓国での開催も含めると5回目となる。

今回の交流では、来校初日(1月30日)のオリエンテーションのあと、嶺南大生と明大生を交えての歓迎会が開催された。翌31日から2月1日にかけては、嶺南大生と明大生の混合の3チームに分かれ、浅草・吉祥寺・横浜でのフィールドワークを行い、その取材成果をもとにデジタル・コンテンツを制作し、最終日に発表を行った。

発表会は、日本語と韓国語の逐次通訳で行われ、数日間の合同チーム取材ながら、すでに旧知の間柄のような、和気あいあいとしたプレゼンテーションとなった。
参加した学生からは、「和食が美味しかった」「時間が短いけど良い思い出になった」「同じ方向を目指し、同じ方向を見ることが大切だ」などの感想が聞かれ、密度の濃い充実した交流がされた。

この交流は、年を重ねるごとに充実したものとなっている。その一端を担っているのが、過去にeプレゼン・コンテストに参加したサポーターの存在だ。以下に、今回サポートしてくれた古望亜実さん(文4)からの寄稿で、その充実した交流を紹介する。

日韓のたくさんの仲間との素敵な絆

文学部4年 古望 亜実

コンテストで出会った仲間たちと(本人は前列左から3人目)

2年間、計3回にわたりワークショップへの参加と見学、サポートをさせてもらった。  このワークショップではどのチームも、英語、日本語、韓国語、ジェスチャーを駆使し協力し合いながら、2日間という限られた時間の中で、訪れた観光地についてのコンテンツ制作に取り組む。ようやく完成し、発表会で披露するとき、まるで2日間よりもっと長い時間が凝縮されたようなできたての作品を、息を呑み見守る。

『who ever says what ever, we are the best team,No1!!』これは1年半前に、韓国でのワークショップに参加したとき、チームメイトのジヨンが言った言葉で、今も忘れられない。この言葉は、2日間を通して、“韓国人”“日本人”という括りではなく、“チームメイト”として互いを認める意識が芽生えたことの証であろう。
これこそが、単なる国際交流という言葉には収まり得ない、このワークショップ最大の魅力である。私に限らず、複数回に渡りこのイベントに関わり続ける学生が多いのは、この独特の魅力を体感し、そしてさらに新たな絆を築きたいと願うからだ。

日韓関係について話題になることが多い昨今であるが、外交、政治という面のみでそれを捉えるべきではないと感じる。大学、学生という面から考えると、こんなにも温かい心の交流、知恵の共有が存在するのだから。この“日韓関係”を多くの学生、さらには他の世代の人々にも知ってもらいたい。

またイベントを通じ、新たな明大生との出会いもたくさんあった。皆誰もが、日々の生活を主体的に描き、さらには周囲への思いやりに溢れていた。「皆みたいになりたい!」と思いつつ、私はまだまだ足元にも及ばない。だが、このイベントは、同年代、同じ明大生でこんなにも尊敬できる仲間との縁を生み出し、成長したいと思うきっかけを与えてくれた。

しかし思えばちょうど2年前、「eプレゼン・コンテストに参加しよう!」と私を誘ってきた友人との縁がなければ、皆との出会いはなかった。人との縁がまた、新たな人との縁を呼ぶことを実感した2年間であった。日韓両国のたくさんの仲間たちとの素敵な絆、縁を生んでくれたこのワークショップ、仲間、関係者の皆さまには感謝の気持ちでいっぱいである。ありがとう!カムサハムニダ!