駿風

「ゆとり教育を受けた人たちとは世代の差を感じますね。」学部卒5年目の社会人がそんな話をしてくれた。私から見れば差などほとんどないのだが、当人たちにすれば大きな違いなのだろう。

そんなことを考えていたら、先日の新聞に「さとり世代」という言葉が紹介されていたのを思い出した。高望みをせず、スポーツ、旅行、恋愛などにもさして興味を示さない。情報はネットで入手できれば十分。しかし無気力なのではなく、現実を賢く見据え、それを受け入れている若者たちということらしい。まさにゆとり教育の世代に重なるという。もちろん全員がそのようだとは思わないが、社会の閉塞状況が20年以上も続いた影響は確実に及んでいるのであろう。

しかし今の若者だって、好き好んで20歳そこそこで「悟って」いるわけではあるまい。この世界には生身で体験しなければわからないことがいくらでもある。賢く醒めた感性がそれに気づいていないはずがない。

今年も大学は新たな学生たちを迎える。競争を勝ち抜いてきたその賢さを武器に、新たな世界へと挑戦してみよう。大学はそれを支援するためにある。

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