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笑顔と涙 付属明治高校で卒業式

264人が母校巣立つ ~248人は明大へ進学~

万感の思いを胸に、母校で最後の校歌斉唱

明治大学付属明治高等学校は3月10日、2012年度(第65回)卒業証書授与式を挙行。264人の卒業生が笑顔や涙とともに別れのあいさつを交わし合い、思い出の詰まった母校を巣立った。卒業生のうち248人が明治大学に進学し、16人が他大学などに進む。

式典には大学からの来賓として、日髙憲三理事長や福宮賢一学長ら大学関係者も出席。教師や保護者、在校生、来賓らの祝福の眼差しに見守られながら、卒業生一人ひとりが万感の思いで、金子光男校長から卒業証書を受け取った。

金子校長は式辞で、原発問題や尖閣諸島問題など日本を取り巻く社会情勢を挙げた上で、「語学力や幅広い教養を身につけ、本校の建学の精神である『質実剛健』『独立自治』の実践者となってほしい。君たち一人ひとりが社会に巣立つ姿を思い描くとき、わが国、否、世界の将来に希望を託すことができる」と激励。

その上で、「勉学や仕事で困難に直面した際には、この校舎を思い出し、訪ねてほしい」と呼びかけ、最後に「大海原に出でよ。そして、それぞれの人生航路を掴みとれ。出航だ!サラバ!」と力強く卒業生たちの背中を押した。

卒業生を代表して答辞に立った林拓実さんは「3年間すべての経験が宝物。ここでの出会いは一生の財産になった」と学生生活を振り返り、「諸先生方からの言葉を胸に、これからも歩んでいきたい。これまで私たちを支えてくださったすべての方々に感謝します」と締めくくった。

卒業生たちは最後に、晴れやかな笑みや別れの涙を浮かべながら、肩を組み校歌を斉唱。慣れ親しんだ学び舎を後にした。