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就職相談 就活はこれからが勝負!

就職キャリア支援部長 福田 敏行

今、大学4年生は就職活動の真最中だ。4月から採用選考が開始となり、企業の面接試験が続く。エントリーシート提出、筆記試験、グループ面接、個人面接。チャレンジを繰り返してきた企業から内々定が出るか否か。頑張ってきた「シューカツ」の結果が見え始めてくる時期だ。と同時に企業の持ち駒(エントリーした企業)が無くなってしまうかがはっきりと表れてくる時期でもある。「持ち駒がなくなったので留年したい」という弱気もチラホラ見え隠れする。一生懸命頑張ってきたことに対して結果が得られないのだから仕方ないと思う反面、今はまだ5月初め、卒業まではまだ1年もある。ここからが本当の意味での「就活」の始まりなのだ。

視野を広げ 中堅・中小企業にも注目を

日本の企業は430万社超を数えるが、その中で大企業はたったの0.3%、99.7%が中堅・中小企業に位置づけられている。大手の採用活動が春先に一段落する、というのは就活の定説ではあるが、実際のところ企業は、結構な人数を通年で補充する。「もう枠はない」などと勝手に決めつけず、就職キャリア支援センターに足を運んで情報を得て欲しい。

多くの学生が大手企業を目指す。もちろん、大手企業へのチャレンジは素晴らしいことであるし続けてもらいたいが、同時に大手以外の企業も注視してもらいたい。日本経済は中小企業で支えられているし、オンリーワンや、ナンバーワン企業も数多く存在する。この時期は視野を広げることが大切だと心得てもらいたい。

また、2次募集をする企業・夏休み以降に採用する企業・秋採用を行う企業の情報、本学キャンパス内で実施する選考会・企業セミナー・個別企業の単独セミナー等の情報、さらに登録している就職情報サイトや本学ホームページから得られる求人情報にも注目してほしい。

就職キャリア支援センターには、多くの企業が明大生を探しにやって来る。この中には大手企業も含まれている。「留年したい」などと言っている暇はない。

もう一度、自分を見つめよう

学生諸君!既に勝負は終わったと早合点するな。落ち着いてしっかりと活動を継続して欲しい。ひとつアドバイスするならば、5月のこの時点までの就職活動で、最も後悔していることの第1位は『自己分析ができてなかったこと(52.0%)』(日経就職ナビによる全国大学生約1300人調査)である。2年連続で同じ回答だそうだ。もっとしっかりやっておけばよかったと後悔している訳だが、しかしここで立ち止まってはいけない。

まっさらな状態で自分を見つめ直す。自分はどんな人間で、何に感動し、何に怒るのか——。

苦しい時こそ「前へ」

苦しいときこそ基本に立ち返って、生まれてから現在までをじっくりと振り返ってみて欲しい。追い風のときは誰だって頑張れるものだ。しかし、仕事(採用)で問われるのは、苦境に立ったときの態度と行動だ。面接官は、君たちのそういう部分を見抜こうとしている。チャンスは常にある。足を止めずに「前へ」「前へ」と進んでいって欲しい。就職キャリア支援センターは、総力を挙げて学生一人ひとり、君と全力で向き合っていく。