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リバティアカデミーオープン講座「情報を読む力、学問する心」を和泉図書館で開催

豊かな経験を、表情も豊かに語る長尾氏

リバティアカデミーは4月27日、和泉図書館ホールで、京都大学名誉教授(元総長)で前国立国会図書館長を務めた長尾真氏を迎え、オープン講座『情報を読む力、学問する心』を開催した。会場定員を超える100人の受講生が参加し、熱心に聞き入った。

講演で長尾氏は『私を語る』と題し、「学問は何のためにするのか」「心の時代へと変化する中で、今後の図書館はどうあるべきか」と問題を提起しながら、自身の歩んだ道をたどりながら「知識は万人のものであり、知識は我らを豊かにするものだ」と語った。

この講座は、和泉図書館の開館1周年ならびに図書館法が制定された4月30日の「図書館記念日」に合わせて、本学図書館との共催で開催された。

冒頭あいさつに立った社会連携機構長の藤江昌嗣副学長は、本学の社会貢献事業である地域連携の推進や、生涯学習(リバティアカデミー)の説明に続けて、朝日新聞に掲載された、長尾氏が新入生に向けた「『辛抱強く、迷いながら、学問する心を身に付けてください』というメッセージに感銘を受け、教員として学生たちにこの言葉を贈っている」とエピソードを披露した上で、「受講を心待ちにしていた」と述べた。

講座終了後には、金子邦彦図書館長があいさつに立ち、情報社会への示唆に富んだ講義への謝辞に続けて、「新たな情報をつくるよりも、心をつくる、新しい価値観をつくることを考え、より良い図書館づくりに活かしていきたい」と決意を述べた。