Go Forward

体育会ヨット部の新合宿所が竣工 日本ヨット発祥の地「葉山」に

“港とヨット”をモチーフにした版画は合宿所2階の食堂に飾られる 1階に艇庫を備えた鉄筋コンクリート造の3階建。屋上には校旗や部旗が掲揚され、海上の選手を見守る。コンセプトは「志、伝統、文武両道、調和、人」の5つ

明治大学体育会ヨット部の新たな活動拠点となる合宿所の新築工事竣工式が7月29日、日本ヨット発祥の地である葉山港の新合宿所(神奈川県三浦郡葉山町堀内)で執り行われた。

竣工式には、大学から日髙憲三理事長、三木一郎学務担当常勤理事、松本隆栄総務担当常勤理事をはじめ所管事務管理職らが、葉山マリーナからは取締役社長の長岡紀雄氏らが列席し、工事関係者とともに新合宿所の完成を祝った。

神事、施設見学会に続いて行われた竣工披露宴であいさつに立った日髙理事長は、関係者への謝辞とともに「立派な合宿所ができた。明大の『個』とは挑戦する積極性、そして何よりも人のため、部のために努力することでもある」と述べ、1941年の創部以来73年目を迎えたヨット部を激励した。

披露宴に来賓として列席した葉山町の山梨祟仁町長と、逗子市の平井竜一市長はあいさつで、「ヨット発祥の地である葉山で、ヨットを通じて多くのことを学んでほしい」(山梨町長)、「ヨットを通じた障がい者支援などに、学生の皆さんと一緒に取り組みたい」(平井市長)と述べ、祝辞とともに地域との連携促進への期待を込めた。

続いて、設計と施工を担当した京王建設の狩野俊昭代表取締役社長へ、日髙理事長から感謝状が贈呈された。狩野社長は返礼のあいさつで、「和泉に明大の予科ができたときに『明大前駅』を1935年にオープンするなど、京王と明大は縁が深い。今回の工事をお引き受けできたことは光栄」と述べ、「工事は誠心誠意取り組んだ。末永く使えるものができた。全日本インカレの総合優勝を目指して頑張ってほしい」とヨット部にエールを送った。

また、地元の本学校友会である逗子葉山地域支部の砂山昇支部長から日髙理事長へ、逗子在住のイラストレーター鈴木英人氏による版画が、「日本一の報告を楽しみにしている」との期待の言葉とともに、手渡された。

その後、三木学務担当常勤理事の乾杯の発声で宴席となり、葉山マリーナの海を臨みながら、あちらこちらでヨット部のこれからの活躍を楽しみにする歓談の輪が広がった。