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明大生が世田谷学園中学でアイマスク体験指導

中学生らにアイマスク体験を指導する冨ケ原さん

世田谷ボランティア協会が6月7日と25日、世田谷学園中学校(世田谷区三宿)でボランティア講座を開催。商学部3年の冨ケ原啓太郎さんがアシスタントとして参加し、中学生たちに「アイマスク体験」などの指導を行った。

講座では、生徒同士がペアとなり、アイマスクを着用した生徒がもう一方の生徒をリードして部屋の中を一周して歩く、ワークショップ形式の授業を実施。実習を通じて「コミュニケーションとは何か」を考えることを促した。年齢の近い講師として2クラス約90人の男子生徒の前に立った冨ケ原さんは、真剣な中でも和やかな雰囲気で指導。中学生たちは、「何も見えないことは本当に怖いけど、言葉で指示を出してくれるとすごく安心する」と初めてのアイマスク体験の感想を話した。

実習後の振り返りで、冨ケ原さんは「コミュニケーションはキャッチボール。みんながどれだけ相手に最初の玉(ことば)を投げられるかで、みんなの体験が変わってくるよ」とアドバイス。生徒たちは冨ケ原さんの言葉を真剣な表情で聞いていた。

冨ケ原さんは「障がいを持つ方と関わる時だけではなく、どんな時でもコミュニケーションが大切なことだと頭ではわかっているものの、自分の行動や言葉に移していないことが多いようだ」と感想を述べ、「実習では、具体的にどんな行動をすれば良いのか、どうすることが大切かなど、僕自身が今までのボランティア活動を通じて感じていたことや学んだことを伝えた」と話した。

この講座は、同中学校の2年生が今夏3日間にわたり体験するボランティア活動の事前学習の一環として行われ、今年初めて本学学生がアシスタント指導した。